お産シーズンも早いもので折返しを過ぎ、当歳のラインナップも揃ってきました。


たくさん生まれていますが、一部ご紹介したいと思います。

きちんと撮影したわけではなくスナップ写真的な感じなのでご了承ください。



ロゾヴァドリナ2023
牝 父フィエールマン

今年一番早く生まれた仔馬です。
柔らかくて放牧地で見ていると結構良いスピードで走っていながら柵との距離感がわかっていて運動神経が良さそうです。中々のフィエールマン産駒が出来たと思います。



オルトリンデ2023
牝 父フォーウィールドライブ

父はアメリカンファラオ産駒で、初産駒は今年の1歳セリに出てきます。
パワフルな馬体が伝わっている感じですが、私は芝向きの仔を出すのではないかと期待しています。適性を追っていきたい馬です。




ラパールデザンジュ2022
牡 父ウインバリアシオン

こちらは青森で繋養されているウインバリアシオン産駒で、牧場としては初めてです。
現役を引退する時に母馬を青森に運び種付け、安定期まで置いて頂いてから秋に北海道に移動、春に出産という形をとりました。
とても眼力があり、写真では結構人気を博しています。



アンジェリカス2023
牝 父ヘンリーバローズ

今年のエルフィンステークス(L)を勝ったユリーシャの半妹になります。
ユリーシャはグレーターロンドン産駒ですが、この母馬はディープインパクト系が良く合います。仔馬時代のユリーシャと良く似ていて芝のマイルあたりが合いそうです。どんな風に成長するかとても楽しみな仔です。
ユリーシャは順調ならNHKマイルカップに出走予定です。



フルオブドリームズ2023
牡 父ダノンプレミアム

とてもヤンチャで牧場スタッフには誰彼かまわずちょっかい出しています。ダノンプレミアムは初年度産駒になりますが、間違いなく走る仔を出すと思っていて種牡馬入り後すぐに問い合わせました。
母は欧州のスピードタイプなので合うと思います。



ロイヤルジュビリー2023
牡 父バンブーエール

大好きなバンブーエール産駒が今年も誕生しました(牧場全体では3頭誕生予定)。アフリート系✕ロージズインメイからは浦和記念のクリノドラゴンが出ています。
意外性のある系統ですし、脚長の体型を見るとあながちダートとも限らない可能性を感じます。



まだまだいますが一旦こんな感じです。

期待の繁殖や種馬の産駒がいて楽しみです。

お産はとにかく一筋縄ではいかないので1頭1頭無事に産めるようにサポートしています。

今季は12月まで気温が高く、雪がまとめて降ったのは年明けてからでそこからは急激に冷えました。
気候変動によりイレギュラーになると繁殖牝馬は自分の体調をキープすることにエネルギーを取られます。そうなるとお腹の仔に行くはずの栄養が減り、胎児が大きくならないことで分娩が遅れるということが全体的に発生してきます。

分娩後もしっかり乳量を確保していくには親仔ともにコンディションをキープしなければ仔馬が軌道に乗りません。

牧場スタッフの疲労もピークになる頃で人間の体調管理も大変ですが、「良い馬をつくりたい」一心で頑張っています。
今年もお産を乗り切っていきたいと思います。