4日土曜中京で行われたエルフィンステークスに繁殖牝馬所有のユリーシャ号が出走しました。


私は生産馬が出走していたので東京競馬場から応援していて、レースは仲間と見ていました。



ユリーシャはスタートを決めるとじわっと先頭に立ちます。


掛かっている様子はなく、テンの3ハロンは35.6と速くない。


4ハロンが47.7、5ハロン通過が59.8
淀みなく抑えの効いた走り、離し気味


直線後続を受け止め切れるか?
迫る後続、でもユリーシャも追って伸びています


そして1着ゴール!!
歓喜の瞬間でした



終始淀みなく流したラップで、客観的に見てもレースを支配していたと思います。

このレースはノーザンファーム産が4頭、社台グループでは7頭いました。7/11頭です。

それだけ今のクラシック路線はグループのクラブ馬が中心になっていますが、諦めずに生産をやってきました。
生産に特効薬はありません。
とにかく元気で丈夫な馬にするため、良く動き良く食べる馬をつくる。
草を絶やさず、小さなことにも気が付けるように馬を見る。

まだまだ全然できていません。
でも少しだけやってきたことが証明できたと思います。



ユリーシャ号は生まれた時からとても聡明でバランスも良く、何かを予感させてくれる馬でした。

でも実績のない牧場がいくら良いと言っても多くの人は信用しません。
積み上げている様子は見えませんので、起きたことしか信じて貰えません。当たり前のことです。
そんな中でも馬を選んでくれた今のオーナーのチームは私達を信じてくれた方々です。
心から感謝を申し上げたいと思います。

競馬は良くも悪くも一瞬で運命が変わります。

まだ道の途中ではありますが、ユリーシャは4戦2勝の成績で世の中の見方を変えてしまいました。
ここまで来たら自分達を信じてくれたオーナーのチームに4/9阪神の桜花賞を見て頂きたいという気持ちです。
勿論、私も生産者として応援に行きます。

今はとにかく無事に、と思いますがユリーシャは余計なことをせず真面目に走ってくれる馬です。
不思議な安心感があります。

あと約2ヶ月、夢のような時間を楽しみたいと思います。


ユリーシャ号の母、アンジェリカス。

ハービンジャーの肌はとても良いと思わせてくれた馬です。
この馬との出会いはオークションでした。
今や主力の繁殖牝馬です。

ユリーシャの父グレーターロンドンもすごい種馬です。
桜花賞ではロンドンブリッジのように強い競馬が出来れば最高です。

エルフィンステークス優勝は牧場の従業員にとっても大きな自信になりました。

明日からも毎日できることを続けながら、理想を追っていきたいと思います。