近頃はサラブレッドオークションの相場が上がり、あまり不用意なことを書かない方が良いかなと言う遠慮もあり価格予想などは書いていませんでした。

しかしながら今週はどうしても気になってしまう馬が出品されます。

※画像はお借りしました

その名はカラレイア。

残念ながら故障して繁殖牝馬としての出品となりますが、母はベッラレイア。

以前書いたこともあるのですが、私はベッラレイアが、その父ナリタトップロードが本当に大好きでした。

今でこそ馬主として蘊蓄を語っておりますが、ナリタトップロードの時代は「競馬青春時代」であり、それはもう理屈抜きで好きでした。

何度テイエムオペラオーに負けても、オペラオーがいなくてもジャングルポケットやシンボリクリスエス、ラスカルスズカにまで負けても愚直に馬券を買っていました。

そしてその娘ベッラレイアも、親娘揃ってそれぞれダービー、オークスを1番人気で取りこぼすというファンにはたまらないことをしており、もっと言えばナリタトップロードの父、サッカーボーイもダービーを1番人気でぶっ飛んでいる愛すべき血脈です。


話が横道に逸れましたが、ノーザンファームに戻ることなく売却されるカラレイア。

冷静に分析するのが忍びないのですが、通常で考えれば下記の2点が引っかかります。

① なぜ非サンデーのカラレイアをノーザンファームは残さないのか

② なぜ売却するなら繁殖セールではなくオークションなのか

①については、姉のベッラレジーナ、ベッライリスがおり、すでに産駒がシルクで募集されています。
人気のある血統ですし、本馬の産駒もほぼ間違いなく売れるのですが体質の弱さが嫌われたか、理由は気になります。
仮説ではありますが、おそらくこのベッラレイア、母マリスターⅡの血統が期待ほど走らないということなんだとは思いますが、オルフェーヴル産駒の弟は人気でしたし、まだ可能性はある血統だとは贔屓目無しにも思います。

②は繁殖セール冬季の申込期限が12/5とタイトだったこともありますが、安い馬房で1シーズン待ってでも未供用でセリに出せば1000万円オーバーもあり得る馬だと思いますので、これが一番不思議な部分です。


はっきり言って欲しいですが、これはさすがに日高の牧場さんも相当狙っていることが予想されます。

あえて着地予測は書きませんが、非常に注目して見たいオークションになりそうです。