いよいよ明日に迫った2018年の日本ダービー。
競馬に関わる全ての人にとっての夢です。
私の様な零細馬主にとっては見果てぬ夢なわけであるのですが、それでもダービーに出走するような馬を個人馬主が買うことができるのかを割と真面目に考えてみました。
① どこのセリで買うか
もし買うとすると現実的なのはセリですが、どこで買えば良いのでしょうか。
今年の出走馬のうち、セリ出身馬は以下の通りです。
・テーオーエナジー
セレクションセール 1,566万円
・アドマイヤアルバ
セレクトセール当歳 3,456万円
・キタノコマンドール
セレクトセール1歳 20,540万円
・ゴーフォザサミット
セレクトセール当歳 4,644万円
・エポカドーロ
セレクトセール当歳 3,672万円
・グレイル
セレクトセール1歳 6,048万円
・エタリオウ
セレクトセール1歳 9,396万円
・ジェネラーレウーノ
セレクションセール 3,240万円
全18頭中8頭が「セリで売っていた馬」これは割合高いのではないかと思います。
8頭中6頭がセレクトセール出身で、比較的お買い得と思える馬はセレクトセール当歳で取引されています。
セリでダービー出走馬を狙うなら、セレクト当歳が良さそうです。
② ノーザンファームのサポート
セレクトセール出身馬の強みは、ノーザンファームの育成を受けられることです。
ノーザンファームの強みは施設、スタッフ、栄養管理、そして何か起こった場合の引き出しの多さだと思っています。
そして、育成後の厩舎選びも大切なポイントです。
ただこれは個人馬主の場合、ノーザンファームの管理下にあるクラブ馬と違ってよっぽどの上得意様でない限りそこまで世話は焼いてくれないと聞きます。
例えばエポカドーロはダービーを目指すのには最高の厩舎の一つである藤原厩舎ですが、これはユニオンの馬主レベル(?)がそれなりに高いからなせることだと思います。
個人馬主がダービーで実績のある厩舎に依頼する場合、当歳から1歳初期に人脈をフル稼働して預託交渉するしか無さそうです。
③ 自家生産
次に可能性としては売ってないなら自分で作る、というものがあります。
勿論これも容易ではないですが、一応可能性として考えます。
過去5年のダービー馬の母馬
2017 ラドラーダ
父 シンボリクリスエス 4勝 1600万勝ち
ノーザンファーム(キャロットクラブ所有)
2016 ウィキウィキ
父 フレンチデピュティ 1勝 未勝利勝ち
ノーザンファーム(金子真人氏所有)
2015 アドマイヤグルーヴ
父 サンデーサイレンス 8勝 GⅠ勝ち
ノーザンファーム(近藤利一氏所有)
2014 ヴァーチュ
父 タイキシャトル 3勝 500万勝ち
ノースヒルズマネジメント(自家生産)
2013 キャットクイル
父 Storm Cat 海外未勝利 姉GⅠ勝ち
ノースヒルズマネジメント(自家生産)
上記を見てもわかるように、強いて言えばチャンスがありそうなのはヴァーチュ位ですが総じてダービー馬の母は門外不出で、自分の血統を育てた中から誕生していることが分かります。
1着馬は流石にハードルが高いですが、出走馬であればどうでしょうか。
2017 8着馬トラストの母 グローリサンディ
父 エイシンサンディ 船橋、岩手14勝
2016 11着馬ロードクエストの母 マツリダワルツ
父 チーフベアハート 岩手7勝
2015 5着馬コメートの母 ジューンブライド
父 アフリート 門別2勝
2014 3着馬マイネルフロストの母 スリースノーグラス
父 グラスワンダー 旭川、園田3勝
と、一応毎年の様に母馬が地方実績しかない馬の産駒でもダービーに駒を進めています。
今年、母馬が一番競走実績がないのはジェネラーレウーノの母 シャンハイロック(船橋1勝)でしょうか。
でも有力馬ですし、チャンスのある馬です。
このように狭き門ではありますが、自家生産でも夢は追い掛けても良いようです。
明日は知人馬主のご好意で席を頂いたので、ディープブリランテの勝った2012年以来6年振りの生観戦をして来ます。
馬券はエポカドーロ、ブラストワンピース、ゴーフォザサミットの三つ巴で勝負します。
3着で人気が無さすぎなサンリヴァルとジャンダルム。
