秋の天皇賞はキタサンブラックの圧勝と言って良い内容でした。
馬主の一人として、こういう馬を持てることは非常に幸せなことだと思います。北島三郎さん、おめでとうございます。
これでキタサンブラックはGⅠ 6勝目。
(菊花賞、大阪杯、天皇賞・春2回、ジャパンカップ、天皇賞・秋)
皆さん書いていることですが、この馬の素晴らしいところはレコード決着の春、極悪馬場の秋ともに制しているところで、馬場不問を証明しています。
展開面も行ければハナにも行けますし、昨日のような展開でも抜群の操縦性を披露しています。
530キロを超える牡馬にも関わらず3歳クラシックにも間に合い、大きな故障も一度もないという点も素晴らしく、最近の名馬がどこか脆弱性を帯びていたのに対して、キタサンブラックは逞しさも備えているという印象です。
さて、来年はキタサンブラックもスタッドインする訳ですが、種牡馬としてまずはどんなスタートを切るのかを予測してみたいと思います。
JC、有馬は勝てずに引退したとして想定します。
(もし残り2つを勝つようなら本当に特別な存在になってしまいます)
まず種付料の設定。
同期のドゥラメンテが種付料400万円で大人気ですから、普通に考えたら実績では上回ったと思いますので、500万円以上でしょう。
オルフェーヴルが600万円で、三冠馬と匹敵すると考えれば600万円もあるかと思います。
スクリーンヒーローが700万円、ハーツクライが800万円ですから、初年度からここに並ぶというのはかなり強気な設定になります。
ですから予想は、
◎600万円
○500万円(ロードカナロアと同じ)
△700万円(スクリーンヒーローは実績を出して上がったので)
という感じになります。
血統的に面白いのは、なんと言ってもプリンスリーギフト系が復活する可能性(と言っても母系ですが)があることだと思います。
今から30年程前は、日本にまだサンデーサイレンスもトニービンもブライアンズタイムもいませんでした。
その頃溢れていた血統が、テスコボーイから発展したプリンスリーギフト系、ノーザンテーストから発展したノーザンダンサー系でした。
その頃は、このままだと殆どの馬がこの2血統を持つことになると言われていました。
時代は流れ、今は当時殆ど日本に存在しなかったヘイルトゥリーズン系が溢れていて、血の飽和と言われています。
キタサンブラックは父系がサンデーサイレンス系 × リファール系
母系がプリンスリーギフト系 × ボールドルーラー系
ですから、ミスプロ系、とりわけキンカメ系との相性は良いのではないでしょうか。
ノーザン、社台、日高ともに付けやすい種馬になりそうです。
まだ気が早いですが、面白い種牡馬になっていくと思います。
やはりややサンデーが濃いですね。
気にせずサンデー3×3で行くか、非サンデー牝馬でサンデーを遠ざけて行くかという考え方になりそうです。
折衷案として、非サンデーのヘイロークロスなどもありかも知れません。