先週の日曜日に、バイオリン男子が自身の先生の年度末コンサートで演奏しました。彼は大トリの一つ前で弾いたのですが、大トリに向けての5人ぐらいは曲目も大きく、それぞれ聴きごたえもある演奏をしてくれて、学生の演奏とは言え、それなりに楽しませてもらいました。
しかし、弦楽器は過酷です。
この演奏会にはバイオリニストしかいませんでしたが、トリに向けて待ち時間が長くなるにつれて、そして演目が大きくなるにつれて、どんどんプレッシャーが増していきます。でも、それはどんな楽器でも同じ。
弦楽器がピアノ以上に過酷だと思うのは、音程を自分で合わせないといけないこと。わかりきっていることですが、これが本番になるといとも簡単に音程が変わってしまいます。
もちろん緊張から。でも、仮に緊張していなかったとしても、その日の天候や会場の湿度なんかによって、正しく弾いているはずなのに、簡単に音程が変わってしまう。常に、自分の耳との戦いになります。
最後の5人の内、4人の演奏は前日のリハーサルで聴いていたのですが、全員がリハの方が上手く弾いていました。本番では音程が変わってしまったり、雑音が混ざってしまったり、はたまたハーモニクスが鳴らなかったり、ミスの原因には事欠きません。
我家のバイオリン男子も、ミスを想定した練習していたにもかかわらず、想定外のミスが飛び出し、弾いている本人も見ている私も腰が抜けそうになりました。
これぞ本番の試練!
でも、この本番の試練を経験すればするほど、どんどん上手くなって、本番でベストが出せるようになっていきます。
N氏が良く言っていました。
「1回の本番は、練習200回分だよ!」
本当にその通りです!