ここのところ、レッスンのたびにM氏から

「ここは完璧なレガートで弾かないといけないよ。」

と言われます。例えば、ベートーベンの31番のソナタ。ありとあらゆる場所で「完璧なレガート」を求められる。特にフーガの部分は全ての声部において、その「完璧なレガート」を実現しなければならない。自分では自分の思うところの「完璧に近いレガート」を弾いているつもりでも、「もっとレガートで!」と言われてしまう。

 

そこで気が付いたのが、私が思っているレガートはレガートではないのでは?ということ。

レガートとはどういうことなんだろう?

音楽辞典を調べると、そこには

「音と音の間に切れを感じさせず,滑らかに続けて演奏する方法。」

と書いてあります。それは、私がこれまでレガートだと思っていたことそのもの。

しかし、ここにあるように「音と音の間に切れを感じさせず,滑らかに続けて演奏」してもM氏を満足させることができません。物理的に指を切らずにレガートを作るフィンガーレガートや、響きで音をつなげる響きのレガートなどありますが、そういうことではなく、ただ音がつながっていればよいということではなく、M氏のいう完璧なレガートとは、

抑揚を持った音のつながり

というニュアンスのようなのです。これがたった2音かもしれないし、数小節にわたる長いフレーズなのかもしれないけれど、つながった音は「物理的に切れていない」ということではなく、抑揚をもち、一つのフレーズを形作る中で自然とレガートを形成していく。

 

今週のレッスンは、ベートーベンの31番のソナタの1楽章の中で、このレガートが必要な部分を徹底的に絞られました。レガートと言われると、音をつなげようとする。そこから何かが違うような気がしました。M氏が弾いて見せてくれると、一つ一つのフレーズがとても弾力性に富んでいて、生き生きとしている。私が「音をつなげよう!完璧なレガートを弾こう!」として弾いている同じフレーズとは大違い。

 

これまで誰も「完璧なレガート」の弾き方なんて教えてくれなかった。。。

 

 

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