一昨日、カーネギーの一番大きなホール、スターンホールにキーシンを観に行ってきました。私にとっての初めての生キーシンだったのですが、ソロではなくエマーソンカルテットとの室内楽のコンサートでした。

・モーツアルト: ピアノカルテット g-minor

・フォーレ:ピアノカルテット c-minor

・ドヴォルジャーク:ピアノクインテット A-Major

の3曲。

その中でもモーツアルトは去年の夏にフェスティバルで自分が弾いた曲だったので、興味津々。

 

まず、驚いたのが、とにかく譜面に忠実な演奏であること。とことん譜面通りでした。そして、その一つ一つが本当に余すところなく演奏されていて、その徹底ぶりにも驚かされました。曖昧な個所は一つもありませんでした。とにかくどこまでもクリア。モーツアルトに関しては、自分が最近それなりに練習した曲で、譜面がまだ頭の中に残っていたので、それになぞらえて鑑賞するのはなかなか面白い体験でした。

そして、ペダルが薄い。モーツアルトは特に。でもそれ以外のフォーレでもかなり薄い。残念ながら鍵盤側ではなく反対側の席だったので、指は見えなかったのですが、ダンパーの上がり下がりは非常に良く見えて、キーシンのペダルの使い方がとても良く分かりました。ペダルの踏み方も王道のように見えました。

 

とにかく彼は奇をてらわず、いつも王道を歩んでいるのだと、改めて感じました。あのふわふわ天使のようだった、15歳の時からずっと。だから幅広い人々に受け入れられるのだと。(楽譜を超えない、変わらない、独創性がないと言うようなご意見も聞かれますが・・・)

 

今回の演奏会は、ソロではなく室内楽。ステージ上にはマイクが入っていました。そのためなのか、楽器のせいなのか奏者のせいなのかわかりませんが、音のバランスは非常に悪かった気がしました。とにかくピアノが大きすぎ。曲目が全て、ピアノコンチェルトのようなカルテットやクインテットであるにしても、それにしてもピアノしか聴こえない。そしてそのピアノの音がこもったような変な音に聴こえました。

 

初めての生キーシン。どんな音を出すのだろうとわくわくと出かけましたが、個人的には彼の音には私の心は揺らされませんでした。「どうしよう・・・まずい。。。」って心がぐらぐらになってしまうような音ではなく、非常に安心して落ち着いて聴ける演奏でした。(笑)楽譜に書いてあることを一つ一つきちんと、徹底的に。それが初生キーシンの第一印象でした。それはそれで、非常に良い勉強になりました。

 

 

 

 

 

 

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