2月の中旬にM氏が教えているマンハッタンにある音楽学校の室内楽ワークショップに急きょ出ることになりました。いくつかの候補曲の中から私が弾きたい曲を選んでよいとのこと。シューベルトのピアノトリオかドボルジャークのピアノトリオか悩んだのですが、ドボルジャークのDumkeyを選んでしまった私。チェコを代表する作曲家ドボルジャーク。彼らしいスラヴィックなムードに溢れたこのピアノトリオ。私の大好きな彼のピアノクインテットA-Majorと少し似たところもあるこの曲にはずっと憧れがありました。

しかし!聴くのと弾くのでは大違い!技術的にどうにもならないわけではないのですが、とにかく弾きづらい!ドボルジャークが弦楽器奏者だったからなのか(確かオルガンも弾いたはずだけれど・・・)、ピアノ的な部分が意外に少ない。今更気づいても。。。

 

1か月以内である程度まで仕上げなければならず焦りまくっている私ですが、このレッスンで一番注意されているのが

「色で魅せる」

ということ。

「そこは、伴奏的な部分だからもっと軽く弾いて!そんな一生懸命弾かないで!モーツアルトじゃないんだから。でも色合いは変えて!色を加えるんだ。そこは何色なの?」

そう言われても。。。そんなはっきりしたイメージは頭の中になく、なんとなくというイメージしかない私。

 

「音に色を加える。色合いを変える。色彩を持たせる。そしてその色彩は無限に存在する。」

私に一番足りないものの一つなのかもしれないです。私が実際に奏でられる音色のパレットは小さい。そして私の頭の中にある音色のパレットも小さい。最悪のコンビネーションです。頭の中にどれだけの音色が存在するか?それ無くしては、実際に奏でる音に色彩を与えることなんてできるはずもない。頭の中に無限の色彩があってこそ、それを実際の音色に反映させるための技術が必要になってくる。まず技術ありきではないのです。

 

M氏が弾いて見せてくれたドボルジャーク、Dumkey。

くるくる天気が変わる日の空の様に、変幻自在、色のパレットも無限大。彼の頭の中の景色を覗き見た気がしました。

ううう、また一つ大きな壁が立ちはだかりました。このことは前からわかっていたのですが、ついつい目の前のことに一生懸命できちんと追及していなかったのです。そして、もう一つドボルジャークに突き付けられた大きな壁、それは拍感。これは次の記事でお話しします。うううって、下を向いて黙るしかない私です。穴があったら入りたいけれど、入る穴はどこにもありません。

 

 

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