上司の呼び出し | 妻との死別~再生

妻との死別~再生

21年間連れ添った妻との突然の死別。
長女の県外の大学への進学も重なり、家族4人の生活から息子と2人だけの生活に。
会社と家の往復の毎日。会社でも家でも仕事に追われるなかでのふとしたつぶやきです。

「であさん、ちょっといいかな」

また来た。上司からの呼び出し。


休みが明けて出勤すると、上司からのメールが待っていた。

「週次報告が出ていない。なぜか。午前中に理由を返信するように」

取引先との商談、問い合わせ対応などにかかりきりで、社内向けの仕事はどうしても後回しになり、結果手を付けられず。そもそも、業務ボリュームからいって、そこまでやりきれる余裕はないのだが。


「何時間もかかるような報告を出せと言ってるんじゃない」

「他の社員にも示しがつかない」

「貴方にだけ過大な仕事をさせてるつもりはない」

「貴方だけを特別扱いにするわけにはいかない」


どれも至極もっとも。

うなだれて聞いているしか術はない。

そう、他のみんなはもっと残業してこなしているんだから。

僕だけ残業しなくていい配慮なんて望むべくもない。


もう限界。投げ出してしまいたい。

そう思うが、現実はそうはいかない。

この年になっての再就職はどれほど厳しいだろう。

収入はよくて半減かな。まして残業ナシなんて。


上司なんて、どうせ来春の異動でどこかへ行ってしまうのだが。

それまで持つかどうか。。。