思い出 | 妻との死別~再生

妻との死別~再生

21年間連れ添った妻との突然の死別。
長女の県外の大学への進学も重なり、家族4人の生活から息子と2人だけの生活に。
会社と家の往復の毎日。会社でも家でも仕事に追われるなかでのふとしたつぶやきです。

妻と会えなくなって、もう一年以上過ぎてしまった。


もちろん、知り合ってこのかた一度も経験したことがないことだ。

最初の頃は、毎日、そんなことを意識していた。


このベッドで一人で寝るのは、いつ以来のこと。

妻がこれだけ家を明けるのは、いつ以来のこと。

妻と何日、話をしないのは、いつ以来のこと。

妻と何日、顔を合わせないのは、いつ以来のこと。


そして、すべてのことが、妻と知り合って以降では、初めてのことばかりになってしまった。



それでも、当然のことだが、一日たりとも思い出さない日はない。

時には、懐かしく思い出すのだが、まだまだつらさや痛みを伴うことも多い。


今朝は、通勤電車の中で週末の予定を考えていた。


この土日は、オリックスの試合はアウェイゲーム、神宮でのヤクルト戦だ。

こんな日は、二軍(サーパス)の試合を観に行くのが常だった。

土曜は、息子は午前中学校だ。

迎えに行って、その足で二軍戦のある北神戸あじさいスタジアムまで向かおうか。

昼食は、途中のコンビニででも買おうか。

そんなことを考えていた。


以前は、妻と二人で行くのがほとんどだった。

妻は、子ども達の昼食を作り置いて、二人で出かけた。

コンビニで買っていくこともあったし、早めに球場入りし、途中外出で最寄のショッピングセンターまで歩いて食べに行ったこともあった。

けっこう距離があったのだが、頑張って歩いたな。


そこまで思い出して、胸が詰まった。

喉の奥がぎゅっと締め付けられるようで息が苦しくなった。


思い出すのをやめた。


普通ならこのまま病気になってしまうんだろう。


僕はここでむりやり切り替えてしまう。

タフなんだな。

冷たいのかもしれない。



わかりすぎるほどわかっている。

もう二度と帰ってこない。