アメブロのデザインを整える


先日、昔の記事をCSSを使ってきれいなデザインに整えていきました。
と言っても、デザイナーではないので、デザインに凝ったわけではなく、
レイアウトを中心にちょいちょいと触ったくらいです。

何をしたのか、Before/Afterを残してありますので、
まだご覧になっていない方はこちらをご覧ください。


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効果検証に充分なデータはそろったので、検証結果を公開したいと思います。
結論、効果ありですね。20%弱の改善が見られました。

当初の効果予測


変更当時の予想は、プラスの効果として、
・ページ遷移が増えて、1ユーザーあたりの閲覧ページ数が増える。
・平均滞在時間が数秒のユーザー割合が減る。
・平均滞在時間が長いユーザーの平均滞在時間が短くなる。

マイナスの効果として、
・タグが増えたことで検索エンジンでのランキングが下がる。

でした。

そして、その効果を見るべく、ボクのブログの1番人気の記事、
パソコンを高速化!その2~アロケーションユニットサイズ変更のススメ
とその関連記事のデザインを整えたのでした。
これが、今年1月6日のお話。

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当初の効果予測


年末年始を挟んでいたので、数値がちゃんととれるか不安はありました。
しかし、この時点で年末年始の影響はでていないようでしたので、
問題ないと判断し、デザイン変更に踏み切りました。

さて、まずはページ遷移とPVに関する影響を見てみましょう。

新しい指標「サイト滞在数」


アクセス解析では、よく直帰率という数値が使われます。
直帰率は、そのページを最初にみたユーザーがサイトを離れていった数です。

検索エンジン等から最初に閲覧されるページ、LP(ランディングページ)では、
直帰率はLPの引きの強さを見る重要な指標です。
この数字を落とす、LPO(ランディングページ最適化)という施策がもてはやされたりもします。

今回は、LPとしての力ではなく、ページ自体がほかのページに送り出す力を見たいので、
直帰率ではなく、離脱率に注目します。
離脱率は、何ページ目に閲覧されたかに関係なく、
そのページでユーザーがサイトを離れていった数です。

ただ、離脱率で分析をすると、数値が低い方が良い結果になります。
これは分析しづらい。
そこで、離脱率を出すもとになる、離脱数という数値に着目しました。
離脱率は「率」なので、割合を示します。

離脱率 = 離脱数 ÷ PV(ページビュー) × 100%

です。

これを、PVから引くことで、

サイト滞在数 = PV - 離脱数

として、大きければ大きいほど良い数字になる指標「サイト滞在数」を導入しました。

当然、

サイト滞在率 = サイト滞在数 ÷ PV(ページビュー) × 100%
サイト滞在率 = 100% - 離脱率

です。

新しい指標もできたことですし、早速見てみましょう。

サイト滞在数とページビュー


もと東大生もと社長の自由奔放ブログ Just do it now!-滞在数とページビュー
▲サイト滞在数とページビュー(クリックして拡大)
まずはアロケーションユニットサイズの記事
ページビューとサイト滞在数です。
デザイン変更した当日はページに更新が入っていることもあり、
ページビュー数は一時的に大きくなっています。
このページ自体のページビュー数は
その後、それほど違いはなさそうに見えます。

この記事自体、かなりの情報を盛り込んでありますので、
サイト滞在数はごくわずかです。
それでも、更新を境に、
滞在数は若干増加しているように見えます。


同一期間で比較してみます。
曜日の影響を受けないように、更新自体が検索エンジンに与える影響も
受けないように、少し離れた期間で比較しています。

■12月24日~12月30日
平均PV数 124.7
平均サイト滞在数 5.7
サイト滞在率 4.58%

■1月14日~1月20日
平均PV数 137.7(+13)
平均サイト滞在数 6.1(+0.4)
サイト滞在率 4.46%(-0.12%)

同一期間では、PV数は微増、サイト滞在数も微増。
サイト滞在率は、1月18日の値が悪いことから微減しています。

全体を通じてみると増加したと言えそうです。


関連記事のページビューが増加


次に、関連記事への影響を見てみましょう。
アロケーションユニットサイズの記事は、パソコン高速化シリーズの中の1記事で、
パソコン高速化シリーズには全部で4つの記事があります。

パソコン高速化シリーズ


まずは関連記事全体での影響から、見てみようと思います。

もと東大生もと社長の自由奔放ブログ Just do it now!-全関連記事PV
▲全関連記事ページビュー(クリックして拡大)
デザイン変更を境に、ページビューが一段上がっているのが分かります。
アロケーションユニットサイズ自体の影響が大きいので、
関連記事のみの動きを見てみます。


アロケーションユニットサイズ以外の記事だとこんな感じ。

もと東大生もと社長の自由奔放ブログ Just do it now!-関連記事PV
▲関連記事ページビュー(クリックして拡大)

もと東大生もと社長の自由奔放ブログ Just do it now!-関連記事別PV
▲関連記事別ページビュー(クリックして拡大)

どの記事に影響があったのか見やすいように、横に並べてみました。
Adobe Readerのインストール先変更の記事が顕著に伸びています。

■12月24日~12月30日
デフラグ平均PV数 3.0
MTFゾーン平均PV数 4.1
Adobe Reader平均PV数 4.9
全体平均PV数 171.6

■1月14日~1月20日
デフラグ平均PV数 3.9(+0.9)
MTFゾーン平均PV数 5.7(+1.6)
Adobe Reader平均PV数 14.1(+9.2)
全体平均PV数 205.1(+33.5)


ページ滞在時間も増加


最後に、もう一つ予想された平均ページ滞在時間を、
アロケーションユニットサイズの記事で、見てみたいと思います。

もと東大生もと社長の自由奔放ブログ Just do it now!-平均ページ滞在時間とページビュー
▲平均ページ滞在時間とページビュー
(クリックして拡大)
こちらは顕著に更新を境に増加しています。
時間にして1分30秒の増加が見られました。

■12月24日~12月30日
平均ページ滞在時間 02:11

■1月14日~1月20日
平均ページ滞在時間 03:41(+1:30)


やはり、きちんと情報を伝えるには見てもらうことが大切だということです。

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