シェール企業潰したって別の誰かがシェール施設で生産するようになるだけだと | V『らじょび生活。』

サウジとロシアの生産量の増加で原油安を招いてるわけですが

アメリカのシェールオイルに打撃与えて潰そうって事らしいのですが

だけどさ

そんなことしてもシェールオイルの施設って莫大な投資してもう造っちまってるわけじゃないっすか?

その資金回収も含めてシェールオイルの企業が立ちいかなくなって倒産したってさ

初期投資したシェールオイルの施設は残るわけじゃないの?

負債返せなかったらその施設が安く誰かに買われて

また生産始めるんでねーの?

だとか、どっかに吸収合併されたり?


あ、サウジアラムコとか上場したカネ持ってるから

買うつもりなのかも!


まあどうあれ結局はアメリカのオイルの製造量は減らないわけで


今回の原油安で一番ヤバイのってロシアなんじゃねえかと思うんだよね

だってシェール企業がヤバくたってアメリカの経済全体では

ロシアやサウジより依存度大きくないっしょ?

サウジは金持ちだから耐えられるだろうし


ロシア国営石油トップが米批判 一部産油国への制裁など


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57079610S0A320C2I00000/


【モスクワ=石川陽平】ロシア国営石油ロスネフチのセチン社長は20日夜、石油輸出国機構(OPEC)とロシアの減産協議が不調に終わったことに関連し「一度、市場シェアを渡せば、もう決して取り戻せない」と述べ、米シェールオイルへの対抗意識があったことを明らかにした。米国が一部の産油国に科した制裁も批判し、プーチン政権の強い対米不信をうかがわせた。

機中でプーチン大統領(左)と協議するロスネフチのセチン社長(2018年8月)=AP

機中でプーチン大統領(左)と協議するロスネフチのセチン社長(2018年8月)=AP

ロシア最大の石油会社を率いるセチン社長はプーチン大統領の側近で、OPECが提案していた追加の協調減産に最も強く反対した。セチン氏が記者団や国営テレビにロシアの立場を詳細に説明したのは、減産協議が6日に決裂し、原油安に拍車がかかって以降、今回が初めて。

セチン氏は米シェールオイルについて、米国をサウジアラビアやロシアを超える最大の原油生産国に押し上げ、インドや欧州への輸出を急増させたと指摘した。だが、現在の急落した原油価格の水準では「効率的に生産することはできなくなっている」と語り、協調減産の停止に「シェール潰し」の意図があったことを強く示唆した。

OPECとロシアなど非加盟産油国が協調減産を続けてきたOPECプラスの枠組みについては「すでに意義を失った」と強調した。政治情勢や経済制裁、新型コロナウイルスの世界的な流行などが石油市場に影響を与える要因になっていると説明した。

セチン氏が特に批判したのは、米国による一部の産油国への制裁だ。「米国のイランやベネズエラへの制裁が市場から日量約300万バレルも取り除いてしまった」と強調した。米による制裁は油価の上昇要因となり、ロシアの財政にも追い風のはずだが、セチン氏の発言には米外交への強い不満が透けて見えた。

セチン氏自身も2014年、ロシアのウクライナ侵攻を契機にした対ロ制裁の対象になった。北極海の大陸棚の共同開発などロスネフチと米メジャーとの協力も禁じられた。20年2月には、新たにベネズエラの石油事業に関与したとしてロスネフチの子会社が米国による制裁の対象になった。

セチン氏の不満が、プーチン大統領や政権内の強硬派が抱く強い対米不信と一致し、ロシアをOPECとの減産協議の決裂に向かわせた可能性がある。ロシア国営のガスプロムが建設する欧州へのガスパイプライン「ノルドストリーム2」が19年12月に米国の制裁対象になり、米ロは欧州の天然ガス市場でのシェアを巡っても激しく対立していた。

ロシアがOPECとの減産協力を停止した背景には、サウジアラビアとの関係強化が期待したほど進まなかったこともありそうだ。トランプ米政権が中東への関与を弱めるなか、プーチン大統領は19年10月にリヤドを訪れたが、米同盟国サウジを米国から引き離すことはできなかった。ロシアの資源開発へのサウジの本格的な参画も求めていたが、協議の進展は遅れている。

米シェールオイル企業が苦境に直面する中、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は19日、トランプ政権内でロシアのエネルギー企業などを念頭に経済制裁を科して市場への供給量を削減させる案が浮上していると伝えた。

これに対し、スルツキー・ロシア下院外交委員長は20日、「不正な競争とロシア抑止の口実」に利用しようとしていると反発した。米ロの「資源戦争」は、欧州や中東を巡る地政学的な対立もからんで、さらに激しさを増しそうだ。