ジョン王 (ウィリアム・シェイクスピア著 白水Uブックス) その4 | 岩崎公宏のブログ

ジョン王 (ウィリアム・シェイクスピア著 白水Uブックス) その4

戦闘が繰り返されたあと、フランスの伝令使がラッパ手とともに城門の前に行き、本日の戦闘でアーサー公がフランス王の力を借りてイギリス軍を破って勝鬨を挙げてここに向かっている、城門を開きブルターニュ公アーサーをイギリス王であり諸君の王であると宣言させよと叫んだ。

イギリスの伝令使もラッパ手をともなって登場し、ジョン王が凄惨な戦いに勝利してここに向かっている、城門を開いて勝利者を迎えるようにと命じた。

市民は戦闘の一部始終を見ていて、勝負は全くの互角と判断せざるを得ません、いずれかがより偉大であると証明されるまで、この町は両軍のもの、いずれにもお渡しすることはありませんと命令を拒否した。

ジョン王とフランス王がそれぞれの軍勢を率いて登場した。互いに自分の勝利を宣言して譲歩はしなかった。市民はジョン王が自分たちの王であると言いながらも、それが明白に証明されるまでは城門は固く閉ざしたままですと戦闘が始まる前の主張を繰り返した。

フィリップが「あのむさ苦しい市民どもは二人の王を馬鹿にしてますぜ、しばらくはお二人が手を結んで、この町の激しい攻撃の矛先をむけてはいかがです」と提案した。ジョン王とフランス王はフィリップの提案に賛同してアンジェの町を攻撃しようとした。

城壁からその様子を見て慌てた市民はジョン王の姪であるスペインの王女ブランシェ姫とフランス皇太子ルイとの結婚を提案し、この結婚が成立すれば速やかに城門を開きます、そうでなければ死神以上に激しく死を賭して激しく抵抗してこの町を守り抜く覚悟ですと叫んだ。

フィリップはその提案を聞いて「とんだ邪魔が入った」と呟いた。

皇太后エリナーはジョン王に提案を承諾するように囁いた。