「六番目の小夜子」
恩田陸さんのデヴュー作ということなのですが、
恩田さんがデヴューのときからこんなに完璧な恩田ワールドを展開していたことに驚きました。
文句なく面白い。
これも学園物ですね。
学校ってそこにいた頃は当たり前だったわけですが、
あんな風に同年代の男の子女の子だけが集められて社会をつくっているというのはすごく特殊なことで、
その社会の中での立位置が自分の力だけで決まってくるというのも実はすごく特殊なことで、
社会人になってからのことは、失敗したらどれをどう取返すか、次にどうするかだけで、
後悔など許されないから、
そういう社会を後から美化した目で振り返ると、あのときもっとうまくやれたらなとか懐かしく 思うのかもしれませんね。
さて、「六番目の小夜子」を読んでいてふと思い出した話。
実話だと聞きます。
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アメリカである日ハイウェイで事故が起きました。
スピードを出し過ぎてカーブを曲がり切れなかった1台の車が、
ガードレールを突き破り高架の道路から落ちて宙を飛び、
道路の下の墓地の墓石に衝突し墓石をぶっ倒して大破、
運転していたジェームス・アーロンという男は即死した。
珍しくもない事故だったはずだが、
事故の調査と後始末にやってきた警察官はある事実に気付き茫然とした。
倒された墓石には
「ジェームス・アーロン ここに眠る」
と記されていた。
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「六番目の小夜子」を読んだ方なら何故この話を連想したかわかるはず。