自分では
当たり前だと思っていることでも
他人から聞かれて
当たり前じゃなかったことって
ないでしょうか
先日
育毛のセミナーをしたときに
頭を冷やすと
血流が良くなるのは
なぜですか?
と聞かれて
おどろきました
この育毛ブログでも
お客さまにも
髪を育てるには
全身の血流を回すために
下半身を温めて
頭の熱を取る
頭寒足熱(ずかんそくねつ)に
しましょうと
当たり前のように
お伝えしているからです
ご質問された方は
血流をよくするなら
頭を温めたほうがいいだろうと
思われたのでしょうが
頭だけの血行を良くしても
髪は作れません
全身の血流を回転させて
余った血を
髪に届けてあげる必要が
あります
(くわしくは
前回のブログをお読みください)
たとえば
お風呂にお湯をためると
浴槽の上の方は熱く
下の方は ぬるいです
これだと
上の熱い部分と
下のぬるい部分で
お湯が分離して
流れがとどこおっています
人間の体に流れる血も
同じように
熱い血は頭にのぼり
冷えた血は下半身で
とどこおる性質があります
この状態だと
血が回転しないので
血流が悪く
髪が作れません
お風呂のお湯の場合
”湯もみ”といって
棒でお湯を
ぐるぐるかき混ぜることで
お風呂のお湯が回転して
温度が一定になるわけですが
人間の体に
棒を突き刺して
血流を回すために
かきまぜるなんてことは
できません
では
どうすればいいかというと
もういちど
お風呂の話に戻ります
バスタブの
熱いお湯が出る部分は
かならず下についていますよね
下から熱いお湯が出ると
熱いものは
上に行く性質があるので
下にとどまっていた
ぬるま湯が押し上げられて
上に ぬるま湯が行きます
ぬるま湯は
下に行こうとする性質があるので
上に押し上げられても
また下がるので
これで
下のぬるいお湯と
上の熱いお湯が回転して
混ざり合います
人間の体も同じで
下を温めて
上の熱を取ると
血がぐるぐる回転して
血流が良くなるのです
このことを
頭寒足熱といいます
5年前に
水にたらしたインクを
血流にみたてて実験したら
下を温めると
インクが回転しながら
水と完全に混ざり合うことを
発見しました
44秒の動画ですが
とても分かりやすいので
ぜひごらんください
ちなみに
上を温めても
インクと水は
分離したままでした
なので
全身の血流をまわして
髪をつくるための
血をとどけるには
頭は
温めるのではなく
熱を取るのが
おすすめですよ
<目がお疲れの方は音声版をご利用ください>