傷跡はへそ下から縦に10cmなんですが、傷跡の左右5cmあたりが時々ピリピリっと痛む。

特に雨の日。

「雨が降ると古傷が痛む」って迷信じゃなかったんだーと実感してます。

低気圧頭痛も然り低気圧にビシビシ反応する体なので尚更かも。

 

体調が悪くなる理屈としては、

気圧センサーの内耳が低気圧情報をキャッチ

→前庭神経を介して脳へ信号伝達

→その信号が自律神経を刺激

→交感神経を興奮させる

→体の不調が発生

という感じ。

 

 

傷が痛むのは、

低気圧になるとヒスタミンが多く分泌

→筋肉や組織の血管を収縮

→血行不良

→血流障害で痛い

という感じ。

 

 

低気圧頭痛の場合はアクアポリンの作用もあるのでちょっと違うんですが、まあちゃんと理屈があるんですね。

 

あとは、まあ単純に術中に周囲の神経を触った&傷ついた後遺症といいますか。

10cm切ったとはいえ一番大きい筋腫自体は10cm近くあったし、小さいやつも地道に取ってくださったので、限られた術野の中でそれだけやってくださったらまあちょっとくらい傷は付くわな〜的な。

 

時々ピリッと痛みが走る、持続しても10秒程度ピリピリするくらいなんで別に鎮痛剤飲むほどの痛みじゃないんですが、入院を終えても一日一日がリハビリで、やっと普通の生活を取り戻したと思っていたところにピリッと来ると「まだ終わってないんだな」と思わされます。

 

 

医療って侵襲性の低いものからやるっていう鉄則があって、その意味も理由も分かってたつもりなんですけど身をもってよ〜〜く分かりました。

 

侵襲性というのは簡単に言えば体への負担ですね。

例えば、尿検査って別に痛みもないしパッとできる検査なので侵襲性が低いものに分類されます。

逆に血液検査は皮膚に針を刺すわけだから痛いし、少なからず感染症や神経を傷つけるリスクがあるので、尿検査に比べたら侵襲性はやや高い。

そうやって考えるとつまり開腹手術はトップオブ侵襲性なんですよね。

筋腫が小さくなってくれたら腹腔鏡だったわけですし。

最大の医療行為を受けたんだからもう怖いものなんてないわぁ。

 

 

ちょっと話変わりますけど、妊娠出産って病気じゃないじゃないですか。

でも妊婦さんはいざとなったら帝王切開する覚悟もするわけですよね。

病気でもないのに出血して、術後の癒着や感染症のリスクを請け負って産むわけですから、もっと世の中の夫達は妻に感謝したほうがいいと思いますよ。

たぶん世間一般的に女性達は当たり前のように妊娠・出産・育児してるように見えてるから、「みんな産んでるじゃん」「交通事故に遭ったレベルとか大袈裟では?」って思っちゃうんじゃないかな。

 

あと、良くない例だけど孤立出産で自宅で産んで、時には遺棄して母親は捕まるというニュースを見て、「自宅でひとりで産めるくらいなんだから大丈夫でしょ」的な。

あれだって報道されてないだけで、もしかしたら出血多量で貧血、感染症、裂傷、後遺症があってボロボロかもしれませんよ。

余談ですが、孤立出産してこうのとりのゆりかごに預けに来た母親がドアの前で倒れ込んでたなんて話も聞きましたし。

そんなボロボロの状態で、他県から熊本まで連れて行くのってもう愛情と呼ぶ他にないですよ...。

誰がなんと言おうとあそこに預けるのは最後の愛情だと思う。

 

 

出産時の妊婦さんの死亡率は世界的にもかなり低いほうですが、自分の妻が当たらない確証はない。

病気でもないのに女性は思春期から毎月痛くて貧血になって、出産時には命をフルベットするわけだから、帝王切開だと母親になれないだの、無痛分娩だと痛みを味わずに楽しただの寝ぼけたこと絶対に言わないであげてほしい。

出産において侵襲性が高くて辛い思いをすることを普通だとか当然と思ってほしくないなと、術後のピリピリを感じながら思った次第です。