そりゃ日本は法治国家なんで、法の下に制限と自由が担保されるのは分かってるんですけどね。

自分も遵守するからこそ他人も遵守する、そうやって治安は作られ、その治安に守られるのだと常々感じています。

 

 

んで、

日常でモヤっとしたことのポストが発端になって、SNS上で論争になることってよくあるじゃないですか。

あれって「倫理観」「道徳心」「暗黙のルール」「マナー」を皆が持ち寄るから摩擦になるんですよね。

守らないからといって罰せられるものでもないし、人によって捉え方が微妙に違っていて曖昧模糊で、法律のようにバシッと決まってるわけじゃない。

だからお互いに「その認識はヤバいでしょ」みたいな指摘合戦になる。

 

そこに「いや法的には〜」って法律を持ち出しても別に悪くはないんだけど、なんか違うなぁと思ってて。

 

法律を無敵の正論としてぶん回しても何も解決しないと思うんですよ。

もちろん違法か否かの判断はできる。

でも賛否両論を分断したまま冷たく終わらせるだけで、意見のすり合わせにはほとんど役に立たないしモヤモヤは晴れない。

そもそも法律は個人の感情から遠い場所にあるべきものだし、例えるなら分厚くて溶けない氷みたいな感じだしさ。


 

 

 

こんなブログでなぜこの話を書こうかと思ったかというと、芸能界での性加害に始まり、最近は学校での盗撮、クリエイターによる未成年淫行、某タレントによるラジオでのセクハラ、共謀して強姦...など、あまりにも惨い事件が立て続けに報道されて心が乱されたからです。

このブログで性について色々書いたし、ここは私が書きたいことを書ける場だからいいかなって。

 

一番引っかかったのは、こういった性被害のニュースのコメント欄で必ず出てくる「風俗行けよ」「AVで我慢しとけよ」というコメント。

なんかこう...あまりにも短絡的すぎてちょっと引いた。

 

 

女性なら誰しも「なんで風俗ってOK扱いされてんの?人権侵害じゃないの?」って疑問に思ったことあると思うんですが、突き詰めて考えるとめちゃくちゃグレーな気がしてくるんですよ。

 

まず法的に

・従事者が自由意志で選択したこと

・ヘルスがヘルスの内容を逸脱していないこと

・ソープは浴場の基準を満たした公衆浴場であり、そこに偶然いた女性との自由恋愛であること

 

...3つ目って法律を制定した人も「いやこれ苦しいっしょ」って思わんかったんかな...。

 

 

まず自由意志ですね。

「もし他に選択肢があったとしても自分は職業選択の自由を行使して風俗で働くよ!後悔してないよ!」って人がどれだけいるのかなって。

本当にそう断言できる方は、誰かに強制されたわけでもなく誇りを持って働いてるんだと思うし否定しない。

普通に働くより稼げるだろうから本当にwin-winなんだと思う。

 

でも経済的に切羽詰まった人、支援と福祉が届いてない人、ホストがお客さんを風俗に堕とすスキームによって従事している人がいるのが現状。

(ホストの件は最近やっと法律が施行されたけど)

だから雇用側は「生育環境が良くなかったり、経済的困窮で他に選択肢がないって視野狭窄に陥ってない?借金とか洗脳とかで離脱できない状況になってない?」ってところまで介入しなきゃいけないと思う。

言えない、脱却したいのにできない、しなくて済むなら本当はしたくなかったって本音を封じ込めている状況であるならば、それは意思に反した状態で性の売買がなされているわけで、風俗が合法という法律を利用した人権侵害だと思うんです。

 

 

そういう話になると

「意思決定能力ないの?」「逆に馬鹿にしてない?」

って反論が出てくる。

でも風俗に限らず、正常な判断能力を失くして視野狭窄になった人を救わなきゃいけないのは社会が負うべき当然の責任ですよ。

ブラック企業で身も心も搾取されて、【逃げる】という選択肢がないと思ってる人なんてまさにそうじゃないですか。

 

男性によって男性優位の社会を作り上げてきたことも、女性は男性の付属品とされてきたことも、女性だけに貞操を求めてきたことも、性的な搾取の対象になっていたのも否定しようがない純然たる事実。

そもそもの力関係が不均衡なのに、「常に正気で判断しろ」「正気でなくなったのは自己責任」「自ら望んだんでしょ」「努力不足」って言うのってダブスタが過ぎる。

そこに気付けてない時点で傲慢なんですよね。

 

 

風俗をなくしたって問題ないじゃん。選択肢があるから利用する男性が出てきて働く女性が生まれるんでしょ、って議論では

「性犯罪が増える」

「女衒は消えない」

「深く潜って逆に取り締まれなくなる」

「女性が稼げなくなる」

って意見が出てくるんですけどこれって本当に正しいんですかね。

単なる性欲のコントロールの放棄、行政と警察(司法)の怠慢じゃない?

なくさないための言い訳にしか聞こえない。

 

 

性欲って他人と比較する基準がないから、特に男性は自分の性欲が普通なのか異常なのかを考えることってないと思うんです。

性犯罪を起こしたりトラブルになったりして初めて分かる...というか自覚する。

でも風俗は(現行では)存在も利用も違法ではないから、通ったとて「合法的に発散してるだけ」と言って異常とは判断しないんじゃないかな。

 

でもですよ。

犯罪はまだしも、風俗に行って女性をお金で買ってまで発散したいってそれは異常レベルなんじゃないの?性依存症とかホルモン過多で治療の対象なんじゃないの?って女の私は思うんですよ。

ソープなんて建前を並べまくって実質的には売買春が行われているけど、風俗嬢は常に初対面の相手と性的なことをしたい女性ばっかりなわけないって男性だって分かってるでしょ。

そこに目を瞑り、なんでこれが合法であるのか疑わないのは男女ともに法律の奴隷すぎると思う。

 

 

性欲は人間としての根源的な欲求だから安易に介入できない。

性犯罪者であろうと、本人の意思のもとでなければ物理的・科学的去勢や抗ホルモン薬の投薬はできないことになってる。

それくらい重いものなんですよね。

であるならば、性を売ってお金に変えることがなぜこれほどまで容易にできる環境を黙認しているのかって話ですよ。

男性に薬を飲んでもらって性欲のコントロールを求めることは重いけど、女性が身体を差し出すのは軽くていいわけないじゃん。

もしあなたの娘さんがAV女優になりたい、ヘルスかソープで働きたいって言っても止めないの?大手を振って応援する?止めるよね。

 

 

 

学校や塾で子供を盗撮し、ましてや共有してたなんて言語道断。

はどめ教育だのなんだの知りませんが、変な理屈をこねくり回して性教育を遠ざけた末路だと思うんですよね。

自身の性欲と向き合うこと、性的倒錯があればそれを自覚すること、医療側も「性欲がない人の治療には積極的で、ありすぎる人の治療は消極的」であること。

これを放置した結果、傷つくのが子供だなんて地獄にも程があるでしょ...。

そもそもこれまで沢山の女性が痴漢や盗撮などの被害に遭ってるわけで、本腰入れてやらなきゃいけなかったのに。

 

 

ちょっと長くなったので今回はここで一旦終了。

まだ書きたいことあるんでそれは次回に。