零は痛むお尻を我慢しながら家に帰った。
家では課題をやらないと行けないのはわかっていたが、お尻が痛くてそれどころではない。
次の日の放課後、再び雲雀に呼び出された。
「今日"は"たっぷり反省してもらうからね」
「ごめんなさい……反省したから叩かないで……」
零は泣きそうになりながら謝った。
「そうだね、心から反省できたら終わりにするよ」
ソファの肘掛けにうつ伏せになるよう指示が出された。体はソファの座面に預ける形になったがお尻は高い位置、そして足は床に着くかつかないか。
「はい、じゃぁ始めるよ」
雲雀の右手には木製パドルが握られていた。
「昨日の腫れが残っていても関係ないからね」
パシィィィン
「うぁぁぁー」
パシィィィン
「あァ"ァァァーー」
「自分がイライラしてたら何をしてもいいの?」
パシィィィン
「ィダァーーィ」
「答えられないの?」
パシィィィン
「ぁぁあぁァァァ…だめっ……」
「そうだよね。自分が面白いと思っても相手が嫌がるような事をしてはいけないよね?」
パシィィィン
「あぅううう…はい……」
「今回の事は相手が嫌がるかどうかわからなかったの?」
パシィィィン
「ィダァ……わかる……」
「そうだね、わかるよね。もしわからないって言ったら今日だけじゃお仕置終わらなかったよ」
パシィィィン
「ゥアアア……」
「でもね、わかっててやるのも重い罪になるよね?」
パシィィィン
「…ンゥゥアア-……はい……」
「そうだな…。零の今のお尻を写真撮って、全校生徒にみてもらう?」
パシィィィン
「ぁぁああ…やだぁー許してー」
「真っ赤に腫れ上がったお尻を出したまま校門に立たせてもいいんだよ?」
パシィィィン
「ぁああやだぁーごめんなさい許してー」
「自分がされて嫌って思う事もうしない?」
パシィィィン
「ィダァーイ…しない…しません…許してください」
「自分の事だけじゃなく相手の事もちゃんと考えてから行動すること。約束できる?」
パシィィィンパシィィィンパシィィィン
「ぁああ連打やだぁーィダァーイ-」
「お返事できないんだね?」
パシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィンパシィィィン
「ぁああごべんなざぃ約束するー」
"よし!"と言って雲雀は零の腕を掴んで壁際に立たせた。
「手は頭の後ろ。お尻触ったらやり直しにするからね(ニッコリ)」
雲雀は教室を出ていった。別の部屋で待機していた男子生徒を呼びに行ったのだ。2人で音楽準備室に戻ってきた。本来女子生徒のお仕置中は男子生徒を部屋に入れないようにしていたが今回は別問題。
零は振り返ろうとしたがパァンと平手がお尻に降ってきた。"ィダァッ"小さく声が漏れた。男子生徒に真っ赤に腫れ上がったお尻を見られた。零は"みるなー"と叫びたかったが、それは相手も同じように思っていたのだと気付き声を出すことが出来なかった。
男子生徒をソファに座らせ、零は目の前で正座をした。零は下を向いていたが
「相手の目を見て、紙に書いてある事を大きな声で言って」
零は紙に目をやると首を横に振った。
「言わないと終わらないよ。それとも明日も明後日もずっとお尻痛くされたいの?」
「…た…たくさんお仕置されて凄く反省してます。この後もキツいお仕置を逃げずに受けるので今回の事を許してください。本当にごめんなさい。」
「目を見ていいな」
「声が小さい」
「途切れ途切れ言わない」
初めから何度も言わせようとしていたのか、やり直し宣告。10回目でようやく
「わかった…」
男子生徒が言った。雲雀は男子生徒に向かって
「明日必ず、自分の言葉で心からの謝罪をさせるね。この後のお仕置はどうする?見てく?」
「えっ…か…帰ります。僕がいたら、途中でもうやめてあげてって止めちゃうと思います。でも本当に反省出来てるのか僕には見分ける事が出来ません。後は雲雀先生にお任せします」
「わかった。気をつけ帰るんだよ」
「はい。先生さようなら」
男子生徒は立ち上がってドアへ向かって歩いた。おじぎをして教室から出ていった。零はというと、"見られるの?"と思いきやフーと溜息をついて"帰ってくれた。でも止めてくれる人は欲しい…。"と思っていた。
「さて、お仕置再開するよ。どんなお仕置なら反省するか考えてたんだけど…。やっぱりケインを使うほうがいいかな?」