「えっ……ケインはやだぁ」
「………反省してないの?」
「してる、してるからお願い」
「平手300回、ケイン30打で最後にごめんなさい出来たら終わりにしようか」
零は青ざめた。
「ローテーブルに体を預けて、手は前に。足は床に着けてお尻を突き出しなさい」
言われた通りの姿勢になり、雲雀を待つ。既に真っ赤になっているお尻に、更にお仕置されると思うと気が気じゃない。
合図と共に平手が飛んできた。
バシッバシッバシッバシッバシッ
バシッバシッバシッバシッバシッ
これまでのお仕置とは桁違いの強さ。零は痛くて痛くて早くも泣き出してしまった。お尻の赤みは変わったかというとわからない。それくらい腫れ上がっていた。
「うわぁぁぁん…いだぁぁぁ…」
零は泣き叫び、雲雀を睨みつけました。
しかし、手は止まらない。
バシッバシッバシッバシッバシッ
バシッバシッバシッバシッバシッ
「ぁぁあぁあぁぁぁあぁぁ」
叩かれる度に足が宙に浮く。
「反省してるならがんばりなさい」
バシッバシッバシッバシッバシッ
バシッバシッバシッバシッバシッ
「あぁあぁあぁああぁあぁ…ごめんなさい」
「平手は終わり。次はケイン30打。自分で数えなさい」
雲雀の手には既にケインが握られていた。バチィィィンと1打目が零のお尻に目掛けて振り下ろされる。
「いだぁぁぁぁぁぁー」痛みに耐えられず叫んだ。しかし、雲雀は厳しい一言。「数えなさい!やり直し」
無駄な1回になってしまった。
再び1打目がお尻に飛んできた。
「うわぁぁぁん…1…いだぁぁぁ…2…やべぇでぇ…うわぁぁぁん…3…ぁぁぁぁぁぁ……4……」
容赦なくお尻に降り掛かる痛みに泣き叫びながら耐える。
バチィィィンバチィィィンバチィィィンバチィィィンバチィィィン
「ぁぁぁぁぁ~~~~~~~~5…6…7…いだぁぁぁ…」痛みに耐えきれず無意識に手でお尻を庇っていた。
「その手は?反省が足りないから手が出るんだよ?やり直し…」
優しい口調だが、言っていることは厳しい。また1からやり直しになってしまった。
「次手を出したら、やり直しだけではなく回数も倍に増やすよ?」
そう言いながらまたケインを振り下ろす。
バチィィィンバチィィィンバチィィィンバチィィィンバチィィィン
「うわぁぁぁぁぁ…1…もういやだぁぁぁ…2…いだぁぁぁ…3…だずぅげでぇ……4……5……」
バチィィンバチィィンバチィィン
零は泣きながらも、必死に数えた。
何度かやり直しをさせられたが、ようやくケイン30打が終わる。その頃にはお尻は真っ赤に腫れ上がり、痛みで立つことも出来ない状態になってしまった。
「最後に何て言うんだったかな?」
「ぐずっ…ヒックヒック…ヒック……うぅっ……ごめっ……さぃ……」
弱々しく謝罪をした。その姿はまるで小さな子供のようだった。しかし雲雀は容赦なく
「聞こえないよ?ちゃんとごめんなさいができないの?」
平手でお尻を3回叩いた。
「うわぁぁぁん……ごぉぉべぇぇんンンなさぁーい…うわぁぁぁん」
ようやく大きな声で謝罪の言葉を言えた。疲れきって真っ赤に腫れたお尻を隠す余力は残っていなかった。
「はい、お仕置終わり。挨拶して」
「ぐずっ……おしおき…ありが…とう…ございました……」
そしてようやく零のお仕置は終わったのだ。しばらく横になっていたら雲雀が冷えタオルを持ってきてくれた。お尻を冷やすと痛みもだいぶ引いて落ち着きを取り戻す。
「明日、ちゃんと謝るんだよ?わかった?」
「はい………」
「もし謝らなかったら覚悟してね?今日は帰ってよし」
翌日、男の子に謝罪をして許してもらい今回の事件は幕を閉じた。厳しいお仕置をされた零のお尻は暫くの間、蚯蚓腫れと痛みが残っていたという。