放課後
「それでは帰りのHRを終わりにします。今日の居残りは
樹くん (いつき)
清一郎くん (せいいちろう)
真琴くん(まこと)
碧生くん(あおい)
咲良ちゃん(さら)
以上!5人は俺の部屋で正座して待っててニッコリ」
雲雀が俺の部屋と言った場所は、音楽準備室で防音設備有りの部屋。痛~いお仕置をされても外に盛れることは無い。
「雲雀せんせー!私、喧嘩してませーん」
「「「「おまっ!自分だけ逃れる気かよ」」」」
咲良が手を上げて命乞いをするが
「一緒に居たんだから同罪です。さっさと行くいく。俺より先に行ってないと…」
5人は雲雀の話を最後まで聞かずに、走って音楽準備室へ向かった。咲良は女の子で、確かに喧嘩はしていないが、いつも傍観者として一緒にいる。
5人が正座し始めて30分。やっと雲雀が部屋に入ってきた。部屋の真ん中にはソファーとローテーブルが置いてある。ローテーブルとは高さ40cmほどの低いテーブルで、お仕置の為に雲雀が持ってきたのだった。
テーブルの前に正座をしている5人だが、樹と真琴はソワソワしている。足が痺れてきて早く解放されたいと願う。
雲雀はソファーに座り口を開いた。
「昨日の夜、他の先生方が君たちを目撃してな、声を掛けたら逃げたと…。状況説明ハイどうぞ」
「「「「「………………。」」」」」
「明日は土曜日でよかったねー!学校休みだし、黙ってるならそのまま学校に泊まっても俺は構わないよニッコリ」
サラッと怖いことを言う雲雀に対して、1番最初に口を開いたのは樹だった。
「凰中(オウチュウ)の奴らと揉めた」
次に真琴が言う
「いつものたまり場だからどけーとか言われて俺が、でも今日はいなかったじゃんって!それで凰中の奴らが手を出してきたから……」
「だいたいは分かった。だが喧嘩はするなと何度も言ったよね?君たち頭良いのになんで喧嘩ばかりしてくるかなー?」
「頭の善し悪しと喧嘩は別」
樹が言い、4人揃って頷く
「ハァー!何にもわかってないのね。よし、前回より多めに、今回は50回と仕上げね。咲良ちゃんは喧嘩はしてないけど逃げようとしたから、今回は皆と同じ回数ねニッコリ」
男4人が咲良を見てニヤける
咲良は女の子なのでいつも通り最後にお仕置を受ける。中学生の女の子が男の子の前でお尻を出すのは良くないとの判断。
「フゥー………それじゃ全員立って待ってて。いつも素直になれる碧生からにしようか!おいでニッコリ」
雲雀は普段、生徒をくん付けちゃん付けで呼ぶが、お仕置の時は呼び捨て、時には苗字で呼んでいた。
全員立ち上がり碧生は雲雀の前に立つ