妄想タイム
【じゃあ、ご褒美は?】
おねだり上手な小悪魔っぷりを見せてきた末くん
いきなりご褒美なんて出てきませんってば!
ドン、ドドン、ドン
どこかで音がしたので辺りを見渡すと、遠くで花火が上がっていた
『ねぇ、向こうに花火が見えるよ!』と助手席の左側を指さした
えぇ?どこ?と、シートベルトを外し、助手席側に体を寄せてくる末くん
『ほらほら、今、光って上がった!』
【おん、見えた、見えた】
『花火の色もハッキリ分かるね、青とかグリーンとか!あ、今のパチパチしてて綺麗だった、ね♫』
と、テンション高めに彼に問いかけながら振り返ると
微笑む末くんの顔が思ったより近くにあり、さっきあげたミントの香りがふわりと流れた
恥ずかしくなり、ゆっくりと花火の方へ顔を向き直して光を眺める私
距離感近いままで見続けている彼
『思いがけない花火だったね』
【これがご褒美やな】
【このこと、二人だけのヒミツにしよや】
ホント、末くんって人は、どこまでも惑わす人なんだから
終わり
