妄想タイム
【お菓子食べすぎですよ!】
わっ!誰??
末澤くんか
なに、どした?お菓子食べる?と声を掛けると
【すでに横取りしました、さっき焼きそば食べて、今お菓子食べて、食欲ヤバないっすか?】
やだやだ、声が大きいって(泣)
『もうこれで終わりします』
【横取りしたことにも気付かんと、ボーっとしとったけど、まだ調子上がらん?】
いや、大丈夫
不意に私が小声で答えたのが面白かったらしく、横でケタケタ笑ってる
【なら、お菓子預かっとく、没収な】
没収までしなくたって良いのに…
そういえば、以前に末澤くんに言われた言葉が気になった
《向こうは姉ちゃんのこと、狙ってたりしてな》
いやいやいや、絶対ナイ
藤ヶ谷くんの元カノと私じゃ全くタイプ違う、容姿も気質も真逆
頭でも打ったとか?輸血受けたら性格変わる人もいるとか聞くけど、そのパターンとか?
非現実的な仮説を立てるほど、どう転んでもそれはない
【ナニ?そんな困った顔して…このお菓子で最後ですよ】
と、私のお気に入りを渡そうとした末澤の手が、何故か私の胸に当たった
…
あ、ごめん
末澤くんの顔が赤くなっていく、耳まで赤くしちゃって
え?そんなに照れること?見た目に反して意外と純情?
そんなタイミングで、正門くんが席に戻ってきた
【どうしたんですか?末澤センパイ、顔赤いですよ、熱あるんじゃ…】
心配する正門
焦る末澤
知らんぷりする私
【いやー、熱とか無いから、平気平気(^_^;)】
面白すぎて笑いそうになったので、私は机の下に逃げ込んだ
何かを探すフリをして
そしたら正門くんが【そんなとこで何してはるんですか?】と近寄ってきた
『見てわからない?探しものよ』
【あ、僕も手伝います】
しゃがんでくれた正門くんが近距離に現れた
【探しものは何ですか?】
『うん、見つかったよ、ちょうど』
私は少し微笑みながら、自分の手を正門くんの手に上に重ねた
【あ、見つかったなら良かったです】
発した言葉は冷静なものだったけど、顔を見たらキョトンとニコニコが混ざっていた
【正門、どした?顔赤いで!】
末澤に茶化されたのは、言うまでもない
続く
