妄想タイム


前回のストーリー 


身体を屈めようとしたとき、光ったスマホ


メッセージは、藤ヶ谷くんの元彼女=私の友達からだった


【ちょっとビックリなんだけど!藤ヶ谷から連絡来た…】

【今更謝りたいって言われた】


さっきのさっきで、藤ヶ谷くん、仕事早すぎ



私は何も知らない設定なので『えー??ホント今更だね、いつ振りに連絡来た?』


と、驚いてみせた



『藤ヶ谷くんは謝りたいって?』


【うん、どうしよ?私、会うべき?】


『謝りたい気持ちを受け入れても良いなら、聞いてあげたら?イヤなら断れば良いし』


【悩むよねー、じゃ、ランチ行ってくる♪】


なんやねん!この子もマイペースで調子狂うわ(泣)またもや、しんどい




【そんなとこに座り込んで、どしたんすか?】


末澤くんに声をかけられて気付いた


いつの間にか机の下に潜り込むような姿勢でスマホをいじっていたことに…


『何か落としたような気がして、何となく探してただけ』


【見つかったんすか?】


『誰かが見つけてくれたら、それでイイよ』


ふーん


私の気怠さが末澤に通じて良かった




♪正門くーん、ランチ行かない?♪


どっからともなく聞こえてきた可愛らしい声


何ヤツだ?と机の下からそーっと顔を出すと、薄っすら見覚えのある顔


今朝の夢に出てきた女の子に似てる



私と正門くんがイチャイチャ以上のことをしようとしていたときに、突然現れた女のコ


冷静に私はその子に『ねー、正門くんと寝たことあるの?』と聞いたらニコっと笑って…


そこで朝が来たんだった



その子に連れられて行く正門くんの背中を見送った



さてさて、何食べよう


ソース焼きそばを頬張りたい気分だけど、オフィスでソースの匂いプンプンさせる訳にもいかない


瞬時になにもかも面倒くさくなり、思考停止したまま数分経った



末澤に、昼飯行かへんの?と聞かれ


『ねー、ソース焼きそば食べたいんだけど、どしたら良い?』と欲丸出しで答えた


【なら、お好み焼き屋がエエかもな、行こ】



【喫煙スペースで鬼の話のとき俺が笑ったから不機嫌なん?】

違う

【正門が同期の子と昼飯行ったから不機嫌なん?】

んー、そことも違う


は?違うん??

末澤の高い声が響いちゃうのも分かる


『たまにさ、背中が痒いなぁと思って掻くんだけど、イマイチどこが痒いのか分からないときってあるじゃん、探しながら掻いてて、え?ここが本来痒い場所だったの?って驚くとき、ない?』

何の話してるん?

『不機嫌の理由は、不機嫌真っ只中のタイミングでは自分でも分からないものだってことよ』

ふーん


【さっき藤ヶ谷さんとおったやん、正門だってエエ気しないんちゃう?】

おっしゃる通りです


続く