妄想タイム
昨日の夜はグッタリして早く寝てしまった
彼氏の正門くんには『おやすみ』とだけLINEで告げたっきり
会社でも会うし…とはいえ、日によっては、全く顔を合わせないときもある
こういう日もあるさ
仲の良い女性が【(長居できない理由は)男っすか?】と、ふざけて聞いてきた日から2日経ったころ
正門くんからポツンとLINEが届いた
【今日の仕事帰り、30分だけでも良いんで家に行ってもイイですか?】
…
部屋のドアを開けると、ちょっと機嫌悪そうな顔をした彼
【一昨日、男に会いに行ったんですか?】と玄関先で詰め寄ってきた
『あのときの会話、聞こえてたよね?』
【聞いてました】
ジリジリと…私は壁と正門くんに挟まれた
『なら分かってるはずじゃん、私、違うって答えたし』
前髪の隙間から見える目にゾクっとして、思わず目を逸らしてしまった
『ねぇ、そんな怖い顔して近づいてこないで』
言ったそばから、彼は私の耳に噛みついてきた
こんなことされて、反応せずにはいられない
【今の色っぽい声、藤ヶ谷さんに聞かせてないですよね?】
『うぅ、聞かせてない…よ…ねぇ…なんで…その名前が出て…くるの?』
体をよじりながら、私はどうにか言葉を繋げた
【頭では分かってます、違うって言ってたから、でも、イジワルな言葉しか出てこなくて】
『本当に、しのりん、意地悪だよ』
私は彼のホッペを軽く叩いた
その驚いた顔がたまらない
トドメを刺そう
不意打ちのキスで
『少しは冷静になった?』
『で、なんで藤ヶ谷くんが絡んでくるの?』
【一昨日、皆で昼飯食べたとき、気になることを藤ヶ谷さんが口にして、もしかしたら、って】
『もしかしたら?なに?』
【わざわざ○○さんのところにあの日挨拶に来たのも、藤ヶ谷さんが気があるからなんじゃないかって】
『藤ヶ谷くんが私に?』
ははーん、なるほど、喫煙スペースで末澤がつっかかってきたのは、これが理由?
藤ヶ谷くんが私に関して話した内容を末澤と正門が勘違いした、という構図かな
続く
