妄想タイム
グループのメンバーにお菓子を適当に配り終え
喫煙スペースで、ひと息つきながら甘めのコーヒーを飲んでいると
末澤が入ってきた
【藤ヶ谷さんとどういう仲なん?さっき、エレベーターホールで見かけたで】
『前の会社の同僚ですけど』
【知ってる、それは今日聞いた。ホンマにそれだけ?】
『は?なに?いきなり…』
【動揺してる?】
『してないし!急にそんなこと聞いてくるからでしょ』
【単なる元同僚にしては、距離感、エラく近かったよな】
そんな険しい目でつっかかってこないでよ(-_-;)
『あのときは、たまたまね』
【ふーん】
『このリボン解けそうだったから』
冷たい顔してタバコふかしてんなぁー
『なによ、何か言いたげだね』
【向こうは姉ちゃんのこと、狙ってたりしてな】
『いやー、ないない、絶対ない!てか、会社で姉ちゃんって呼ばないでって』
【狙ってないって、なんで分かるん?】
『藤ヶ谷くんが私を狙ってるって、なんでそう思うの?』
フフッ
【どっちにしても、何かあったら正門に言いつけるから(笑)】
はいはい、分かりましたよ、と私が答えると去っていった
…
気付けば定時を過ぎていた
腹痛も治まったので、ひと安心
【お疲れさまです】
声を掛けてきたのは仲の良い年下の女性
【LINEしたんですけど、見てないっぽいですね、今日、いつものパスタ行きません?】
カバンにスマホ入れっぱなしだったわ、ごめんごめん
『イイけど、あんま長い時間居られないよ』と答えると
【男っすか??】
おいおい…そんな球をここで投げるなよ
『もぅ、違うから(-_-メ)』
キャッキャ笑いながら【廊下で待ってますね】と去っていった
さっきの会話…席にいた正門くんは確実に聞こえていたはずなのに、彼ったら知らんぷりを決め込んでる
分かりやすいなぁ、ホントはめちゃくちゃ気にしているよね?
私はみんなに『お先失礼しまーす』と告げて、女性と合流した
『今日さ、初めて医務室行ったの、排卵痛が久々に来て、お世話になっちゃった』
【もう落ち着きました?】
『うん、だから今日は食べたらすぐ帰るけど良い?』
【了解っす、男が理由じゃないんですね、今日は】
『今日はね(笑)』
続く
