妄想タイム


私の心臓のドキドキを手のひら越しに感じ取れたかしら?

私も大人だから、余裕な振りをしてるだけ


買ってきたご飯をレンチンしてる間、換気扇の下で一服してると、正門くんが寄ってきた

【藤ヶ谷さんと、どんな話したんですか?】

うーん、と言いよどんでいると

【プライベート過ぎる内容ですか?】

それもあるけど、少し聞いてもらった


『藤ヶ谷くんが私の友達と付き合ってた話はしたよね、実は、付き合ってる最中に藤ヶ谷くんが突然行方知れずになって、その日から今日まで、その2人は会ってないの』

えええ?

『で、あの日、会社で私と再会しちゃったのよ』

『そこでだ!この再会を彼女に伝えるか、どうするかの件を今日話してたの』

【結論はどうなったんですか?】

『勤務場所が同じでも、仕事で絡まないと顔合わせることがないから、今は言わないでおくことになった』

【黙っていることに苦しくなったりしませんか?】

そこよね、どう思う?


しばし考え込む正門くん

睫毛、長いなぁ( 〃▽〃)


【でも、いつかは藤ヶ谷さんはその彼女さんと向き合わないといけないですよね、こう言っちゃアレですけど、逃げっぱなしに近いし】

『そうよね、どこかのタイミングで2人の区切りを付けなきゃよね、本人も分かってるとは思うんだけど』


【そういえば、○○さんの席まで、わざわざ挨拶に来ましたよね、知らん顔も出来たはずなのに…】

『私を見かけて、ビビったんだと思うよ、反射的に挨拶しとかなきゃって』

【あのとき、もしかしたら藤ヶ谷さんが元カレなのかな?って思っちゃいました(^_^;)】



食べ終わってシンクで片付けていたら

○○さん、と初めて下の名前で呼ばれた

ん?私のこと?私のことなんだけど、本当に私?

少しパニクってたら、真後ろに声の主が立っていた

【明日の朝まで一緒にいても良いですか?】

あぁ、こういうフレーズ、久々かも
この前までそれが無理な男と付き合ってたから(^.^;


嬉しすぎて、イジワルな返事をしたくなった

『良いよ、朝8時までね(笑)』

【もぉー、意地悪だなぁ】

彼の拗ねた顔に、指で2回ツンツンした


続く