妄想タイム


正門くんが言った【お付き合いしてます!】の言葉が頭にこびりついて

会がお開きになるまで、上司たちの会話は全く耳に留まらなかった


今日はごちそうさまでした、と挨拶をし、やっと帰れると思った矢先、△△さんが寄ってきた

【さっきの話、忘れてないよね?】

と、タクシーを止めようとしてる

あれよあれよと強引に引っ張られて、ヤバイ状態になってることに気付いた

どーしよ、どーしよ、逃げる言い訳が浮かばない


【逃げようとしてもムダ!大人なんだから分かるだろ】

一気に腕を掴む力が強くなり、目付きもヤバメで、さすがに怖くなった


それだけはイヤだ、と体に力を入れ抵抗することしか出来ない自分が情けない

どう頑張っても男の人の力には勝てない、諦めそうになっていたら、正門くんの声がした


△△さん、言いましたよね、僕の彼女なんで、その手離してもらえますか??


【なんだよ、正門!邪魔するなって!!】と△△さんが苛立ち始めた

その瞬間、手が緩み、私は逃げて、正門くんの後ろに回った

【チッ、○○さんはそのガキの方が良いのか?つまんねー女だな】

△△さんは乱暴な言葉を置いて、1人でタクシーに乗り帰っていった


ふぅー、とひと息つくと、正門くんと目が合った

どことなく恥ずかしそうな顔してたので、ついつい意地悪したくなった

『助けに来るの、遅いよ』

【ですよね、スミマセン、本当にスミマセン】

ウソウソ、ありがとうね、助けてくれるなんて思ってなかったし、ちょっと諦めかけてたから

【え?あのまま行っちゃってても良かったんですか?】

良くはないよ、それより…ひとつ確かめたいことがあるの

『私、いつから正門くんの彼女になったの?』

【それはですね、あのー、彼女になってないです、勝手なこと言ってスミマセンでした】


なんか疲れた…甘いもの食べたくなったのでコンビニ行こう、と誘った

イートインコーナーで、2人で横並びに座り、少しまったりしていると、末澤くんが歩いてる姿が見えた


あれ?なんで?駅に近くもない場所なのに、どっかで飲んでたのかな?


続く