妄想タイム



【あの、僕、なにか失礼なこと、しちゃいましたか?】

と問いかけながら、正門くんが覗き込んできた

そんな子犬みたいな目で、私の心中を探らないで(泣)


私は頭を横に振ることしかできなかった

【良かったー、怒ってらっしゃるのかと思って内心ドキドキしてて、僕の思い過ごしでした】

安心した様子でその場を去ろうとする彼の手を、あろうことか掴んでしまった


『ゴメン』

その次に続く言葉なんて思い付いてない

ましてや今後の話の展開もノープラン…


『ゴメンね』

ダサっ(-_-;)同じ言葉を繰り返して、会話を埋めようとしてる無能な私

けれど、彼を引き留めろ!と、どこかのシナプスが弾けて命令した


【どうかしました?】

『謝らなきゃならないのは私なの』

『正直に言うと、正門くんのことを可愛がりすぎたことに気付いて後悔した、貴方に深入りしてしまった、って』

『だから、距離を置こうと思って、結果的に避けちゃった、だから』

【なんでですか?】

え?どこからの、なんで?


【僕、寂しかったです、勉強会終わった後、もっと教わりたいことあったのに、急に背中向けられた感じがして、近くにいるのに遠くて】

【だから、もう避けないでください】

『そうだね、私は上司失格だわ、本当にごめんなさい』


【あのー、末澤センパイを可愛がるみたいに、僕のことも可愛がってほしいって言ったら困りますか?】

ん?コイツ、どういう意味で言ってんだ?


考えとくわ、と返すのがやっとの私

困るか困らないか、どっちなんだろ?


続く