AK-16 (アーカー16) ビオターの真の姿 | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

相模原のシネヴィス さんにお伺いしました。

中に入ると映画用カメラがズラリ!!

Arriflex,Bolex,Bell&Howell,ECLAIR(エクレール)、KODAK、AURICON(オーりコン),BEAULIEU(ボリュー)、PATHE(パテー)etc

正直まだまだありますが・・とにかく凄い!!友人にすごいと聞いていたのですが、予想よりはるかに凄いです。博物館レベルではないでしょうか。

そして一番驚いたのが、AK-16(アーカ16)またの名をペンタフレックス。Zeiss IKON製の16mmムービーカメラである。東側諸国で使われていたムービーカメラで、あまりお目にかかることはない。

実際僕も初めて実物を見ました。

オーナーさんのご好意で撮影とブログ掲載の許可をいただきました。

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無骨な作りが東側っぽいです。

三本ターレットを持ったカメラで、マガジンは100ftと200ft,シャッター開角は180°まで無段階調整可能。

モーターは横にも縦にも取り付けられるようです。ゼンマイモーターもあります。

そしてこのカメラで一番気になるのが、そのレンズです。

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Flektogon12.5mm F2.8

Biotar25mm F1.4

Biotar50mm F1.4

の3本がついています。135mmもあるようです。

レンズの明るさ流石です。

もともとBiotarはウイリー・メルテにより1927年に発明された。当時はF1.4という明るさであった。

映画撮影機ように発明されたBiotarは眼レフ用のBiotar58mmF2に生まれ変わる。エキザクタやM

42マウントとして発売されたこのレンズは、その後ソビエト領内でコピーされHelios 44となりHelios44は現在も生産されている。

今回のAKのレンズはオリジナルの設計と同じF1.4の明るさのレンズである。

おそらくいろいろな設計変更はされているであろうが、正当後継のBiotarであると思われる。

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Flektogon12.5mm F2.8
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Biotar25mm F1.4
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Biotar50mm F1.4

いずれのレンズも鏡銅はエキザクタマウントのBiotar(シルバー/アルミ)に似ています。ただ絞りリングはゼブラレンズのものと似ています。レンズ本体はもともとシルバーであとからブラック塗装されています。

デジカメで試写したいのですが、このレンズはオリジナルマウントのため変換できません。

写りが気になります。

ちなみにAK-16は1本のレンズの絞りを変えると連動して、残り2本のレンズの絞りも変わるという、とても凝ったマウントになってます。そのためArriflexなどより複雑なレンズ脱着になってます。

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100ftフィルムマガジンをつけてみました。200ftの方が大きさ的にしっくりきます。

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マガジンにペンタコンの象徴エルネマン塔のロゴが入っています。後期のこのカメラはペンタフレックスと呼ばれているそうです。
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レンズターレット。無骨な作りがアリフレックスと対照的です。

絞りリングのみ塗り残してあります。

このレンズの塗装からも実用されていた様子が伺える。ヨーロッパの業者から購入したというお話だったので、東欧の放送局等で使われていたのかもしれない。

何しろ資料が少ない謎の多いカメラである。


出典:写真レンズの歴史 ルドルフ・キングスレーク著 朝日ソノラマ

    カール・ツアイス 創業・分断・統合の歴史 小林孝久著 朝日新聞社

    写真工業 1957年 9月号 写真工業出版社(光画荘)

    TakahiroNakano Cinematographer


SpecialThanks:CINEVIS 8&16