久しぶりにレンズ記事です。
Biometar 80mm F2.8が我が家にやってきました。
エキザクタマウント版でeBAYなどでは頻繁に見かけますが、国内市場では珍しいレンズです。
ガウスタイプの3郡目が貼り合わせではなく一枚のガラスとなっている変形ガウスの5枚玉レンズで、クセノタータイプとも言います。
1950年~1958年間で生産された初期型です。レンズにはシングルコートが施されている。
4郡6枚構成のガウスタイプ、Bioterと比べてみました。
この4郡5枚の構成は1944年にRAY社のC.G.ワインが発見し、『Unilite』ユニライトとして商品化された。
戦後シュナイダーやCarlZeissなどがこの設計に注目し、Xenotar(クセノター)やBiometar,Planar(一部)などの名前で発売した。
UniliteとBiometarの大きな違いは後郡の単メニスカスの厚さである。厚いメニスカスのUniliteに比べXenotarやBiometarは薄いメニスカスとなっている。中心部の解像力を優先したUniliteに対しXenotarやBiometarは周辺部の描写を優先した。XenotarやBiometarでは口径比も頭打ちとなりF2.8が限界となる。
しかしBiometarno解像度は控えめと言いながらもかなりの解像感がある。
絞り開放
中心部拡大
背景のボケの面白さは独特である。
Biotarと同じく逆光には弱い。
ハレーションやフレアは起こすが解像力が劇的に落ちるわけではないようだ。
中心部拡大
周辺解像力については改めて書こうと思う。
このレンズの詳しい話はSpiralさんのM42 MOUNT SPIRALに出ているのでぜひ見ていただきたい。
出典:写真レンズの歴史 ルドルフ・キングスレーク著 朝日ソノラマ








