MIRー10A ヘビー級宇宙レンズ | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。


MIR-10A(ミール)というと宇宙ステーションを思い出してしまうが、レンズのおはなし。ロシア語で平和という意味らしい。巷ではMIR-1 37mm F2.8 が有名であるが、今回はMIR-10A。
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何が違うかと言われるとサイズが違う。キャノンEF50mmF1.2Lとほぼ同じ大きさで70mmX80mm 520g フィルターサイズは67mmという超ド級レンズである。以前FD35mmF2をフロントヘビーとして紹介したが、それより一回り大きく重い。
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レンズ構成図を見てみても肉厚レンズが並ぶ。

この構成図を見て驚きなのがこのレンズの設計である。


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1970年登場のこのレンズだが、レンズ構成は初期レトロフォーカスのチューニング版のようだ。

国産レンズが次々と新構成のレトロフォーカスに設計を移していくのとは対照的でソビエトレンズらしい。そしてなぜ28mmF3.5なのかも合点がいかない。国産レンズであれば廉価版クラスである。レンズコーティングもマルチコート全盛のこの時代ながらシングルコートである。ただ肉厚のレンズのおかげか発色は良く階調も豊かである。
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ZENITで有名なKMZ(クラスノゴルスク)製
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スペック的に目を引く点はその最短撮影距離で20cmとマクロレンズなみに寄れる。寄ると特徴的なボケをするが、引くと一気にボケなくなる。この辺は初期レトロフォーカスレンズに共通して見られる特徴である。国産レンズが次々とこの構成をやめたのはボケ好きの日本人にあわなかったからかもしれない。

この時代の国産レンズがコンピューター設計でマルチコート頼りになっていくのとは真反対で面白い。
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そしてこのレンズのもうひとつの特徴は星型の絞りである。

インダスター61L/Z-MCが有名であるが、このレンズも星ボケを作ることができる。
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ただ広角レンズなので小さな星になってしまう。

星を降らすことのできるミールというレンズは、ソビエトの生み出した初期レトロフォーカスの集大成なのではないかと思う。