出典が抜けておりました。すみませんでした。
今日はシネレンズの本来の相棒、シネカメラのお話。
Arriflex16
Arriflex 16BL
僕の大好きなArriflex-Cine-Xenonはこのカメラ用のレンズです。
旧西ドイツ、ミュンヘンのアーノルド・リヒター社のアリフレックス16です。現在も現役で業務用カメラを作っている。このアリフレックスは映画、ニュース、テレビなど各方面で使われた。携行性が優れていたためロケなどに良く使われたそうだ。その当時を知る人いわく、スタジオはミッチェル、ロケはアリフレックスと言うのがスタンダードだったそうだ。ARRIの35mmカメラであるArriflex35BLはスタンリーキューブリックなどの監督が使っていたことで有名である。35mmのアリフレックスは市川昆監督の『東京オリンピック』などでも使われている。
レンズのターレットは少し角度がつけてあり、大口径ズームレンズを取り付けてもレンズ同士が干渉しない作りになっている。1眼式のファインダー用のミラーが干渉しないためにレンズ側の後玉が斜めにカットしてある。アンジェニューなどのレトロフォーカスレンズの場合ぎりぎりまでレンズが来るため、鏡胴自体が斜めにカットしてある。
赤の長い線のところにレフミラーがきます。
とても完成度が高く長く一線で使われていたカメラになります。
レンズを供給していたメーカーはカールツァイス、シュナイダー、テーラーアンドホブソン、キルフィット、キノプティック、アンジェニュー、ソンべルチオなどがある。35mmのArriflexにはクックスピードパンクロなどの銘玉も多数存在する。最近マウントアダプターが多数発売されているため、ミラーレスカメラで使用できるようになった。注意点としてはマイクロフォーサーズで使用する際16mmArriflex用のレンズは25mmあたりから四隅にケラレが発生するので、広角用のレンズを探す際には35mm用のレンズを探すことをお勧めする。
ミッチェル16
アメリカのミッチェル社製のムービーカメラ。前述のように35mm版は映画やテレビ局など様々な現場で活躍した。作りが頑丈で回転数も上げられるためハイスピードカメラとしても使われた。このカメラはその35mm版の縮小版。国内ではアニメーションの撮影用として活躍した。国産の土井ミッチェルなども有名である。マウントはミッチェルマウントで変換用のアダプターがないためミラーレスデジカメ等で使用するためには自作での改造が必要である。レンズのラインナップは、スピードパンクロやボシュロムのバルター、コダックのエクターなどがある。
エクレール16
フランスのエクレール社の16mmムービーカメラ。元は映画制作会社としてスタートするが、1910年代にカメラ製作もスタートする。同じフランスのアンジェニュー社、キノプティック社、ソンベルチオ社とともにフランス映画を支えてきたカメラメーカー。同時録音方式のノイズレスカメラでマガジンの交換も迅速にできるためドキュメンタリーや斬新な手法の映画撮影にも使用された。
カメフレックス
エクレール社の16mm/35mm兼用カメラ。16mm/35mmの交換が可能で、フィルムマガジンの交換も迅速に行える。ハンディーでの撮影にも対応し重心も低く操作性も高い。ファインダーも明るいと万能なカメラである。精度も高いため合成やトリック撮影にも最適である。ターレットマウントはアリと同じく角度が設けてありお互い干渉することがない。クックやアンジェニュー、キノプティックなど名レンズがそろっている。マウントはカメフレックスマウントでホークスファクトリなどで変換マウントアダプターが出ているため、ミラーレス機などで使うことができる。エクレールとともにフランス映画界を支えてきたカメラである。
出典:『世界の高級16ミリカメラ』 写真工業1957年9月号(光画荘)
宇野真佐男『16ミリ シネカメラ21機種の性能』写真工業1969年3月号(写真工業出版社)
ベルハウエルのフィルモ、ボレックス、シネ・コダックスペシャル、AK(アーカー)などは次回書きます。