Hexanon AR 40mmF1.8 繊細な革命児 | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。

KONICA HEXANON AR 40mm F1.8

最近お気に入りのレンズだ。

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レンズの上部にある40/1.8の表記は非常に独特で面白い。


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このレンズの面白さを象徴している。

通常40mmと言えば3郡4枚のテッサータイプやレトロフォーカス(逆望遠レンズ)が相場だが、このレンズ実は40mmなのに変形ガウスタイプなのである。ガウスタイプの設計は通常ナチュラルに行くと58mm位の焦点距離になる。古いレンズに58mmが多いのはそのせいである。各社設計を工夫してなんとか50mmというキリのいい数字まで持ってきているのだそうだ。その中で40mmというのはずば抜けて焦点距離が短い。おそらく35mm一眼レフ用レンズで焦点距離40mmのガウスタイプレンズは数える程しかないだろう。まあもっとも、コニカの一眼レフはその他のものに比べてフランジバックが短い。とはいえそうとな工夫がないと成し得ない設計である。

このレンズの設計者は女性である。実はその事実を知り、このレンズが俄然欲しくなり、買ってしまった。

このレンズの設計者である下倉敏子さんは有名な風巻友一さんの計算助手をされていた方で、レンズ設計の教育は受けてなかったそうです。風巻さんの助手をしながら、風巻式レンズ設計術を会得した職人さんといったところでしょうか?このレンズの系譜から外れた独創性は女性的な感性と職人的な直感により生み出されたものであると思うと、なんかいいなぁと思ってしまいます。

設計の詳しいことは分からないのですが、ガウスタイプのスタンダードな設計を前後逆転してあるのだそうです。最近発売されたコシナ製Ultron40mmF2も非常に近いレンズ構成な気がします。

写りは開放は、ホワッとするものの、少し絞れば非常に柔らかく繊細な写りをします。

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ハレ切りすれば逆光もいけます。

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しっかり絞ってやればシャンと写る。
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さらに絞ると
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パッキリです。

開放付近では繊細な写りをするのに絞ると線は細いまま力強くなるといった印象を受けます。

評判どうりハレーションには弱いですが、ハレーションをちゃんと切ってあげれば逆光も十分いけます。

このコンパクトなボディーにしてこの表現力。女性感を感じる稀有なレンズです。

価格も手頃なので試してみてはいかがでしょうか?きっと虜になりますよ。

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絞り羽の形に特徴があります。

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魅力的なハレーションも出ます。