2000の野犬たちを救え！プロジェクトではこれからもひとつひとつの命に真摯に向き合って活動していきます
〘 君の名は 〙part１・過去を探して・
私たちは、突き詰めれば『笑うために頑張って生きている』
のではないだろうか。
その為に泣いたり怒ったりしたりするが
間違いなく私たちは『微笑む為に今を生きている』のだ。。
時として、欲を出した分だけ怒り悲しむことを知り
このように、名前も聞き出せない過去喪失の犬の寂しさを
見ることも ある。
丁度、一年前
周南センターに一匹の白い犬が拘留された。
痛いほど寂しい目をしたその犬は、とても人馴れしていて
昨日まで大好きな人と暮らしていたような、そんなオーラが
くっきりと出ていた。
〘君は捨てられてしまったのかい？
それとも迷子で帰れなかったのかい？〙
このどちらかの返事が聞きたい、、
いや聞かなければ ならなかった。
しかし、彼の拘留期限が来てしまった。
とにもかくにも、この子を引き出した。
頭を撫でると嬉しそうにするが、どこか寂し気だ・・。
その足で病院に行きメディカルチェックを施した。
そしてまだ感じる〘捨てられたんじゃなく、迷子になった〙
という疑惑。。
この子の命を笑わせてあげたい
この子の過去と今を何とかして繋ぎ合わせてあげたい
その為には、この疑念を晴らさなければ ならない。
やるべきことは一つだった。
〔捕獲された場所近隣に行き、くまなく尋ね歩く〕ことだ。
それが、言葉が通じない同志がその答えを出せる唯一つの行動だと私は確信した。
しかし、半日をかけ捕獲された村を、道行く人に声をかけ
尋ね歩いたが彼を知る人はいなかった・・。
（写真5枚目・6枚目）
過去を口にすることのない一匹の犬を
現在と繋ぎ合わせることは、記憶喪失の子供に問いただすのと同じことだと私は痛感する。
時期的に蒸し暑く疲労が心身押し寄せる中
一匹の犬のわずか半月前の過去を見つけることが出来ない難しさを思い知らされ、私は肩を落として帰路についたのだった。
君はどこから来て、どんな人と暮らしていたんだい？
そして、もう一つ
君の名を教えておくれ・・。
〔次回part２に続く〕
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2000の野犬たちを救え！プロジェクト
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