12月8日に一般社団法人ガーディアンズのメンバーとしてドイツにおける犬猫の殺処分の事、大型シェルターのティアハイムの話を聞きたいと思いドイツ大使館へ伺いました
本当はベルリンまで行きたかったのですが、さすがに叶わず
義理のお兄さまがドイツ人の友人に頼んでもらいました
友人とお義兄さまと3人で伺うと、
KESSLERさんと通訳の女性がにこやかに迎えて下さいました
左側は友人のお義兄さま
(私のバッグの口がOpenなのは目をつぶってください)(笑)
まず、日本では減っているとはいうものの年間17万匹以上の犬猫が殺処分されている現状を話して、私たち一般社団法人ガーディアンズでは、殺処分の廃止を求めて様々な啓蒙活動や署名を集めているなどの話をしました
すると、ケスラーさんは色々なお話をしてくださいました
ドイツではしっかりと確立された動物保護法があり動物たちは守られているそうで
ペットを購入する=最後まで責任をとることで、
様々な理由で飼えなくなった場合は飼い主が自分でその子の行き場所を探すそうです
とはいえ昨今、ドイツでもペットをファッションと考え流行りの犬猫を飼いだしたものの、違う種類が欲しくなったと手放す飼主もいてティアハイムなどのシェルターも頭を痛めている…そんな日本と同じような現状もあるようです
でも、動物保護法で殺処分を安易に行なうのことを禁止されているので殺処分は殆ど行われてないそうです。
ではまれに行われる殺処分はどうなっているのか?
それは人に対して攻撃的な犬で改善が見られない子で、獣医師の許可により、獣医師が苦しまないように薬殺をするそうで、稀に闘犬など手がつけられないような子は射殺することもあったそうです
そしてティアハイムのことですが、ここでは動物達はかなり人道的に扱われていますが、国営のものはひとつもなく、全てが民営だそうで、国からの補助金もあるそうですが、企業や個人からの寄付で成り立っているようです
ケスラーさんは昨年8月から日本に赴任しているそうですが、日本では着飾った小型犬を連れている人、犬のストローラーに乗せて連れている人が多いのに驚いたそうです
ドイツでは見たことのない光景で小型犬よりも大型犬を飼う人が多く洋服を着せている人はいないそうで、大型犬を颯爽と連れて歩くのがカッコイイとされていてそんな所からもドイツと日本の動物に対する意識が大きく違うと仰っていました
ドイツで動物を手放す理由の多くは犬が強すぎて教育できないなどで引越しによる、離婚によるなどの理由はないそうです
先にも述べましたがドイツには確立された動物保護法があり
動物たちは国と社会に守られている。殺処分はしてはいけないと法律で定められているのです。そして社会(国民)もそれを受け入れているのです
ドイツでは、殆どの人が犬が欲しい→ティアハイムへ行って買うそうです
ティアハイムでは犬の状態が管理されているので、みんな安心してティアハイムへ買いにいきます
私はケスラーさんの買いに行くという言葉に驚いて「譲渡ではないのですか?」と聞いたのですが、勿論ブリーダーよりはずっと安いのだけど、お金は要るそうです
ティアハイムの運営費などに回すわけですから、犬猫を飼いたいと訪ねてくる人からは当然お金を頂くべきですよね
ドイツでは犬猫はペットという感覚ではなく家族という考えであるため、日本と大きな違いは動物たちは人道的に扱われています
先ほどブリーダーの話がでましたが、ドイツには純血種を守るためにブリーダーはいます。
でもブリーダーは動物保護法で厳しく定められた規定によりなりたち、それを守らないと厳しく罰せられるそうです。そしてもちろん、ペットショップでの生体販売は禁止されています
また動物を飼う飼い主にも動物保護法で条件が定められています
飼い主がペットを購入する=最後まで責任を持って飼う
万が一止むを得ない理由で飼えなくなった時には責任を持って新しい飼い主を探すなどの義務が保護法に定められています
これらのお話をまずケスラーさんから伺いました
そのあと、GSの理事の岡野さんから質問してきて欲しい質問集を持って行き、質問に答えていただきました
その模様は長くなるために次回にさせていただきます
もうひとつ、とても驚いたことは
ドイツの犬税について聞いたところ、
当然、ティアハイムへの補助金に使われるのだと思っていましたが、全く違い、ただ、犬税と名付けただけで日本におけるタバコ税や酒税のように国のお金が足りないから何かの税金で賄おうと、犬税が出来た…らしいです
これには目からウロコ…びっくりしました(笑)
今回、12月8日にドイツ大使館に伺ったのに私事でレポートが1ヶ月も遅れてしまったことをお詫びします
第二弾レポート、もう少しお待ちください
Reiko