ドラマでよくあるような表題のような経験がある。
先日航空機に乗った際に、
突然全身痙攣をおこした乗客がいて
救急隊がくるまでみていた。
みていた、
と書いたけれども
感覚としては
横たわって全身痙攣起こしてる人の
経過を記録していたというのが
正しい表現かもしれない。
夜の薄暗い機内で突然、
痙攣するその人の身体を支えながらCAが大声で叫んだ。
「お客様の中にお医者様、看護師様はいらっしゃいませんか」
最終便で乗客が殆どいない中、
ドクターとナースが一人ずつ乗っていて互いに申し出た。
よくまあ一人ずついたもんだ。
眼球上転、顔色蒼白、全身痙攣した横たわった乗客。
この人に何が起こっているかは、
見た目(視診)で判断しなければならない。
乗っていた医者も私も
てんかんだろうと意見は一致した。
私は過去にてんかん発作の患者に
三度遭遇したことがある。
熱性けいれん(てんかんとはちがうけど)も経験があったので
それに似ていたからだ。
初めて会ったドクターと
共にに約三十分の間応急措置をし
無事に救急搬送することができた。
この人がどうなったか気になるが、
病院内の患者ではないので
経過をみることや知ることは出来ない。
医療者としてやれることは尽くしたつもり、
後悔はない。
機内の物資は十分ではない。
簡易血圧計、簡易パルスオキシメーター、
腕時計、ステートでバイタルを把握するのは
至難の技であるがこれだけでもありがたく感じた。
それらが全くない中でも
このシチュエーションが起こる可能性はある。
ドラマのように聞こえるが、
実際に病人はどこで発生するかわからない。
一人でも多くの急病人の命を救えるよう、
医療者のみならず
皆が応急の知識を身に付けておくことが
望ましいなぁなんて思った一件だった。
そんなこと言っても
難しいだろうけどね。
改めて思ったこととしては
記録は重要ということ。
てんかんは
どのくらいの間おきていたのか重要だけど
見ているほうもパニックになってしまうほど
激しい場合もあるので、
とにかくメモ帳に
どこがどのくらいの時間痙攣していたか等々
記録に残すことが大切だと思った。
てんかんだけではなく
記録は本当に大切な作業だ。
医療者ならば
自分の資格は自分で守りつつ、
多くの方に貢献出来れば幸いである。
今回も思ったが
救急隊の姿が現れるまでの時間は
実際よりも本当に長く感じる。
姿が見えたときの感動は何とも言えなかった。
医療者で連携して命を引き継げた時の喜びは大きい。