8月末、ドイツに行ってまいりました。

 

かの地のお馬さんに乗り、本場の乗馬文化に触れたい…

というのが長年の夢でした。

 

憧れを叶えに行ったはずが

なぜか、帰国するなり倒れ二週間も寝込むはめに。

 

いつものごとく、馬のことしか考えていない人の

危なっかしくもマヌケな旅行記です。

今回、4コマもなく申し訳ありませんが

よろしければどうぞ、おつきあいくださいませ。

 

 

ヨーロッパまで約12時間、だったはずですが

 

今はロシアの上を飛べないので

北極圏を通り大きく迂回していくことになります。

今回は、チューリッヒ経由で16時間半でした。

アラスカからグリーンランドあたりと思しき氷の海…

機内がめちゃくちゃ寒く、毛布にくるまって震えていましたが

なぜかそのタイミングでアイスクリームを配るスイスエアー。

さ、寒い。寒いが美味い。

 

スイスエアーさんはエコノミーでも、最初に「おしながき」が配られて

さっそくシャンパンとクラッカーが頂けます。

機内食も、ヘルシーで工夫を凝らしたメニューが多く美味しかったです。

着陸前には「おしぼり」のサービスもあってびっくりしました。

 

「PONYHERZ」という映画を観ました。

馬のマンガを描いている女の子(!)が逃亡馬と心を通わせ…というお話。

 

そんなスイスエアーさん、30分の遅れで出発。

チューリッヒの乗り継ぎ時間が50分しかないというのに…

案の定、スイスでは税関に長蛇の列。

係員のおばちゃんが「あらまあ乗り換え?あと10分しかないわよ、ラッシュラッシュ!」

というので半泣きで荷物を背負って(私はヨーロッパもバッグパック一つで行きます)

見知らぬチューリッヒ空港を端から端までラッシュラッシュしたのですが

間に合わず。

また反対側の端まで走り、交渉して、一時間後の次便へ。

すでにぐったり疲れました…

 

フランクフルトに着き、Steigenberger Airport Hotelに一泊。

なかなか素敵な、心地よいホテルでした。

 

翌日はフランクフルト空港の「Sindlinger Glueckswiese」というポニーホフを訪ねました。

ドイツでは大きい馬もポニーと称するようで、大小とりどりのお馬さんがいます。

(ちなみに、駈歩のことをギャロップと言うのでビビりました。襲歩はSchneller Galoppだそうです)

 

最初は電車で行こうと思いましたが、すでに初日、ドイツの電車システムのややこしさに降参したので

タクシーを頼んだところ、アウトバーンを100キロ位でぶっ飛ばしてくれました。怖。

 

北海道より北にあるからドイツは寒い、夏でも涼しい、と思い込んでいましたが

恐るべき温暖化。日本と変わらず連日35度の猛暑でした。湿度が低いのは助かりますが…。

何も紫外線対策をしていなかったので、こんがり日焼けしてしまいました。

(今、腕の皮がぺりぺり剥けております。こんなの小学生以来だ…)

 

Sindlingerのスタッフも暑くて辛いのか、日陰でぐったり気味。

レッスンを予約していたはずが

「あのー、外乗でいいかしら?」ということになり

緑豊かな周辺をぐるりとお散歩して終了。

乗せてくれたのはアパルーサのプンクツェン君。(冒頭の絵です)

punktは「点」の意だから、点々君とか点子ちゃんという名前ですね。

「とってもレイジーよ~」とスタッフさんが言っていましたが

のんびり穏やかで甘えん坊で、可愛いお馬さんでした。

 

続々と押し寄せるキッズのお客さんによって

カラフルにペイントされてしまったポニーたち。

 

さて、乗馬の後は再度タクシーでアウトバーンをぶっ飛ばし

フランクフルト中央駅へ。

大聖堂のような巨大な駅で、各国語が飛び交う大混雑で、ウロウロ歩いていると線路に落ちそうになりました。

ドイツの駅は改札がなく、駅舎からいきなり乗り場になっています。

私がここに来たのは「電車の乗り方を練習するため」です。

翌日、ICEという特急でドルトムントに向かう予定なのですが

何から何まで電車システムが謎。

とりあえず、Sバーンの切符を買って空港駅まで乗ってみようと思ったのでした。

 

と、駅の中で本屋さんを発見。

そして「このためにドイツに来た」と言っても過言ではない

ドイツの少女雑誌をゲット!

同じような雑誌が8種類ほどありましたが、とりあえず4種類を購入。

やったー!

 

ご存知でしょうか。ドイツでは男の子はサッカー、女の子は馬に夢中。

少女雑誌はこのように豪華ふろくをひょうしにくっつけて、中身はひたすら馬の事だけで

かの地の乙女たちのハートを激しくつかんでいるのです。

 

ファンタジー系。ふろくは鍵付き日記帳。

馬好きの姪っ子へのお土産に買いました。

 

上記の雑誌の中身です。ペガサスやユニコーンが大活躍するコミック。

Velix Vega und Alexis Capera作。なにげにペンネームもファンタジック。

 

真ん中のページは取り外してポスターに!

 

Knabstrupperでしょうか?ぶち馬推しの本。

ふろくはシュライヒのフィギュアとキラキラリング。

 

仔馬推しと思われる本。

ふろくはやはりシュライヒと、お馬さん付箋。

「ぜったい買ってきて~!」と言っていた馬友さんに、お土産。

 

「OSTWIND(西風)」というドイツ映画がすごくいいよ~、と

東広島の乗馬スタッフさんに教えて頂いたのですが

なんと雑誌まで出ていました!

ふろくはこちらも鍵付き日記帳。

この雑誌は乗馬スタッフさんへのお土産です。

 

内容はひたすら馬、馬、馬。

それぞれ推しは違いますが、雑誌構成は同じで

コミックが一本、中央に馬ピンナップ、馬ゲームや馬クイズの記事など。

ドイツの女の子、ワクワクして読むのでしょうね。

私もワクワクして読みました。

 

大人用の雑誌も買いました。

乗馬関係の雑誌も、書店に十種類は並んでいました。

さすが。

 

少女雑誌を抱えてSバーンに乗り、無事に空港駅へ移動。

泊まっているホテルは空港駅からシャトルバスが24時間出ているので安心…

と思いきや、

空港内で迷いに迷い

脱出できなくなりました。

 

とにかく広い…

めちゃくちゃでかい…

そして、案内表示というものが少ない…

 

REWE(安売りスーパー)に行こうとして別のターミナルに迷い込み

空港鉄道で異動する距離をひたすら歩き

おトイレを見つけるのも一苦労で歩き回り

翌日、長距離鉄道に乗るからそのホームを確認しようとして果てしなく歩き

売店に入ったら奇声を上げてる人や、異常な咳をしている人が押し寄せてきたので逃れ

もう限界だからシャトルバスに乗ってホテルに帰ろう、としたら

乗り場が見つからない(:_;)

 

うろうろうろうろ、乗り場への出口を探して放浪していたら

黒人の空港スタッフが映画の「ターミナル」みたいな感じに

カート20台位をつなげて押しながらやって来て

「ヘイ!お前どうしたんだ?迷ってるのか?大丈夫か?

お前は中国人の子供か?親はどうした?行くところないのか?

なんなら俺んちに泊めてやってもいいぞ!」

 

そんな親切すぎるジミーさんに出口を教えてもらい

やっとシャトルバスに乗り込んで帰ることができました。

 

一事が万事、こんな調子で

いちいち迷って歩き回り、見知らぬ人に助けてもらうという

傍迷惑な私の旅行はまだ前半です。

明日は、ドイツの新幹線に乗ってドルトムントに向かいますが

辿りつけるでしょうか。

 

長くなりましたので、後半に続きます_(._.)_

中国人の子供て…