皆さま、こんにちはおねがい

またもや、お久しぶりの馬4コマとなってしまいました。

今回は、タイのお馬さんについて書かせて頂きたいと思います。

 

3月のはじめ、気温10度未満の東京から

夏期で33度のタイに行ってまいりました。

 

スワンナプーム空港からバンコクを素通りし

南のパタヤという街に向かいます。

 

パタヤビーチを見つめる偉大なお馬の像。

 

パタヤは大歓楽街です。

歌舞伎町と渋谷と熱海がゴッチャになったような印象で

24時間、街中がフェス状態でした。

通りはトラック、自動車、ソンテウ(乗合バス)で埋め尽くされ

その間をモーターサイ(バイクタクシー)がノーヘルの三人乗りで駆け抜け

きわどいお姉さん達が観光の男性を呼び込み

オープンエアのクラブとタトゥー屋と大麻ショップとマッサージ店が立ち並び

その隙間に屋台がぎっしりあって、ワニの丸焼きを売っているという

とにかくパワフルな場所でした。

 

私が泊まったホテルは、とても感じの良い、食事も美味しい、素敵なところでしたが

お部屋もかわいい。

 

すぐ外がオープンエアのライブ飲み屋で

バンドが入ってガンガンに演奏が盛り上がっています。

たぶん、日本でこれ言っても誰にも信じて貰えないだろうな、

というレベルの音響が部屋を満たしていました。びっくり

朝まで。

毎日。

 

あり得んな、と思いましたが

おそらく部屋を変えても焼け石に水。

自分でも驚くほど、なぜかすぐさま順応して

その轟音の中でスヤスヤ眠りました。

翌日、落馬しないようによく寝ておかないと~zzzぐぅぐぅ

 

 

今回の旅の目的は、パタヤ郊外にある

アジア最大級の乗馬施設「Horseshoe Point」を訪ねることでした。

50ヘクタールの広大な敷地には

森や湖、居住区域、国際乗馬学校、様々なスポーツ施設も併設され

ドーム屋根の競技用馬場が三か所、リピッツァ―やルシターノ等の名馬が揃い

何より凄いのは、最大の馬場を囲む形でホテルが建造されているということです。

 

ホテルの部屋、出てすぐ馬場のアリーナ席って。どういうことー!オエー

 

なにしろ凄い施設なので、絶対に絶対にこのホテルに泊まりたい!と

思いつめ、予約しようとしたのですが…

どの宿泊サイトからもブッキングできず…

直接メールしても返事はなく…

電話しても出ず…

 

昇天アカン

 

結局、予約できませんでした。

 

でもでも、馬には乗れるのでは?と

乗馬学校のアドレスに連絡したところ

「ハーイ!今はトレイルはしていないのよ。でもレッスンならOK!」

と、速攻でお返事があり

45分のグループレッスンが2000バーツ(8500円位)と

相当にお高い提示(もしや、ボラれているのでしょうか?汗)でしたが

無事に?予約を入れることができました。

 

3月2日、タクシーでホースシューポイントに向かいました。

敷地の入り口で警備員に止められましたが

タクシーの現地ドライバーさんがタイ語で交渉してくれて

(この方には、2日に渡って本当にお世話になりました!AllPattayaのタクシー超親切です!)

入ることができ、そして広すぎる敷地を走り回って車やっと

ライディングスクールまで辿りつくことができました。

(冒頭の絵の右上がスクールの建物です)

 

レッスンまで時間があったので、敷地内をウロウロ。

 

ホテルはやはり営業していない模様…

コロナ禍のせいでしょうか。

なにもかも馬モチーフで、夢のような世界です。

 

 

グランドアリーナ。標語がいいですね馬

 

広すぎて、何が何だかわからない。

ホテルが営業していないせいか、あまり人がいませんでした。

 

レッスンの時間になり、スクールのフロントで受付。

カウンターのお姉さんが「馬場は遠いから案内するわ」と言いつつ

赤いバイクにまたがり「さあ乗って!」

ひえ~あせるノーヘル二人乗りはタイの常識ですか~あせる

びゅーんとぶっ飛ばして、馬場に駆けつけました。

 

レッスン場は、競技馬場2つ分の屋根付き馬場。

外は暑いですが、風通しよく開放的です。

 

白髪の上品なご婦人が迎えてくださいました。

本日のレッスンの先生です。

イギリス英語が…発音が…よく聞き取れない~あせる

私の英語、むっちゃ雑なので

こういうときに全然役に立ちません魂が抜ける

 

騎乗経験をお伝えしたら

上のクラスのレッスンが良いかと尋ねられましたが

脳内を、異国で華麗に落馬する自分の姿がよぎり

「私はビギナーです!本当にまったくもって真実のビギナーです!」と主張しました。

 

結果

本当にまったくもって真実のビギナークラスに参加することになりました。

乗せてくれたのは

可愛い栗毛のToffeeちゃん馬

を、引っ張る

タイ人のスタッフお兄さん走る人

 

そう、つまり私は

小さい子たちに混じって

スタッフが牽いてくれる馬で

レッスンを受けたのでした。

 

安全極まりないですベル

よかったキラキラ

 

じゃなくて

スタッフのお兄さん、その節は牽き馬させて申し訳ありませんでした汗

(汗だくで、45分間ずっと馬と一緒に走ってくださいました…)

 

先生の指示は、超ビギナークラスでもバランスに厳しく、本格的なものでした!

常歩で、牽かれながら

立つ・据わる・するって、軽速歩より難しいですね。

 

貴重な経験をさせて頂きましたキラキラ

ホテルが再開したら、次はぜひ施設内に泊まって

ビギナーより上のクラスでレッスンを受けてみたいです。

 

広い馬房でくつろぐtoffeeちゃん。

 

 

 

翌日は象さんに乗りに

Pattaya Elephant Villageへ。

 

タイでは労働力として、古くから馴染みのある象。

ケガや病気で働けなくなった象を引き取って

安らいで暮らせる場所を提供するのが、この施設の目的だそうです。

 

とは言え、象が生きていくには大変な食費がかかります。

観光産業として、象のライディングを提供することで

余生を過ごす費用を捻出しているとのこと。

 

…これ、象を「馬」と言い換えたら

そのまま引退馬牧場ですよね。

とても気になって、実際に訪れてみました。

 

密林のようなテーマパークで

象さんがのしのし、観光客を乗せて歩いたり

ショーを見せたりしています。

ミニ動物園もあり、様々な動物が。

 

そのへんにカジュアルにいるイグアナ。

階段で寝ているので、気をつけないと踏みます。

 

馬いたー!

毛がモフモフで暑そうです。

 

ニンジンスティック10本ほどで50バーツ(200~300円位)…

観光地価格っス!高いっス!

でも動物たちのの餌代になるなら買います~

 

このお馬さんの小屋の横には、使い込んだ鞍がありました。

ただ展示されているだけではなく、時には人を乗せている模様。

あまりに暑そうだから、よくお手入れしてあげて欲しいなあ~と思いました。

 

そしてここで馬4コマです~

タイ語、難しいデス。

 

 

馬に夢中になっていて、肝心の象さんを忘れるところでした。

乗り場に並ぼうとすると、どわあああああと猛烈な勢いで

中国人の団体が押し寄せてきて

完全に巻き込まれてしまいました。

「お前は一人か?それなら私たちと一緒に乗るがよい」

と、連れていかれそうになったとき

タイの係員が恐ろしい形相でやって来て

「お前はダメだ!チケットを見せてみろ!」

と、中国人から私を引き離して連行していきます。

もう、何が何だか昇天

 

「あのジャパニーズはノーチケットでタダ乗りをしようとしたのか」

と、中国やインドの団体さんがジロジロ見ているし

なんだなんだ…と困惑していると

「お前はこっちなのだ!」と

連れていかれた乗り場には、大きな象さんがスタンバイ。

頭の上に象使いのおじさんが乗り、

その後ろに乗客用のベンチがセットされています。

 

あ、乗っていいのか…と安心し、馬に乗るような姿勢で乗り込みました。

のしのしと歩き出す象さん。

池の中を通り、密林を抜け、先ほどの観光客団体の乗る象たちを追い越して

私の象だけが、コースを逸れていきます。

???

ここは施設の裏出口…?

おじさんが合図すると、ゲートが開きました。

 

象さんはそのまま、道路を横断し、広い草原に踏み込んでいきます。

 

外乗だー!びっくり虹

 

びっくりしました。

そうか、団体さんは園内めぐりのコースだけれど

私は個人で申し込んだので、外乗の別コースだったのか。

先ほど怒られた理由がやっとわかって、笑いだしそうになりました。

象の外乗。

 

馬と同じです。

美味しそうな草があると、つい立ち止まって鼻が伸びてしまう象さん。

あまり調子に乗って食べていると

おじさんが手に持った鎌で、ちょんちょんとオデコの辺りをつつきます。

すると象は、わかったよ~という感じに鼻を引っ込め、また歩き出します。

 

「チューアラーイ?(名前は何ですか)」

おじさんに聞いてみました。

真っ先におぼえたタイ語がこれです。日本人には覚えやすいですよね。

私は荒井注です、って答えそうになりますが。

 

イオペン、とおじさんは答えてくれましたが

その後にタイ語で何やら続いたので

象の名前なのか、象使いさんの名前なのか、わかりませんでした。

 

目を上げると、地平線まで緑の草原。

暑い午後の日差し、涼しい木陰の風。

おじさんの大きな背中、象さんのもっと大きな背中。

どっしりした歩様。鳥の声。

心の底から、ここに来て良かったという思いがこみ上げました。

 

後ろにネッシーが…(黒鳥です)

 

 

長~くなりまして、申し訳ありません。

書ききれない、語り切れないタイ旅行記ですが

最後にひとつ…

一番印象に残ったのは、実は、日本に帰ったときのことです。

 

飛行機が遅れて、終電を逃してしまいました。

渋谷からタクシーに乗りましたが

私は、あまりの静けさに衝撃を受けていました。

しーんと静まり返った(としか思えない)渋谷の街。

音もなく走る電気タクシー。

静謐そのものの街、住宅街、街路。

日本ってこんなに静かだったのか。

パタヤの喧騒に慣れてしまった耳に、その静かさは別世界のものでした。

日本は老いているのだ、と思いました。

静かに衰退していく国。

タイは若くて、賑やかで、桁違いにパワフルで、

人口ピラミッドそのものが違うのだな、と実感しました。

 

まあ、飛行機の気圧変化で耳が詰まっていただけかもしれませんが。

ウインク

カルチャーショックを受けたことは、確かです。

 

 

〈おまけ〉タイの変なお土産ゾウ

 

ワカメ味て。

 

この顔…

 

馬友さんに、三馬茶!

 

そして滞在中、このビールばかり飲んでいました。

日本での販売希望!