都議会や横浜市長、衆議院と選挙が続くのでちょっと投票について考えてみる。


実は選挙って一見公平に見えるが、現職者側と対立候補側で比較すると、現職者側の方が圧倒的に有利である。


今の現職者を支持する人は現職に入れれば良い。一方、支持しない人は現職の政策には反対しているが、さりとて特定の対立候補を支持している訳でも無かったりする。


その場合も消去法で誰かを選ぶ必要があるのだが、消去法で選べなくて棄権してしまう人達が実に多い。


しかし、支持しない人にとって棄権は悪手である。


現職はその地域にしっかりとした地盤を持っているケースが殆どで、棄権が多い選挙では、その地盤からの組織票により現職が当選する可能性が極めて高い。


その一方で、対立候補の中から自分の意見に合う人を吟味して投票すれば良いのかと言われると、複数人の対立候補に票が分散してしまい結果的に現職が当選することもよく起こる。


じゃあ、どうしても現職の政策に反対したい人はどうすれば良いのか?


最適解は、もっとも当選する可能性が高そうな対立候補に投票する事である。その候補が自分の考えに近しいかは関係なく、だ。


自分の意見にピッタリな候補者がいない、と嘆く人は多いかもしれないが、そもそもそんな人は存在しないと考えた方が良い。意見が半分くらい合ってたら御の字ではなかろうか?


考えてみて欲しい。自分にはこの人しかいない!と思って結婚までした夫婦の35%は離婚しており、その理由の1位は性格の不一致である。


夫婦(元夫婦?)ですらこの程度の一致率なのに、たかだか数人の候補者の中に自分の意見とドンピシャな人がいる、など最初から期待してはいけない。


我々に出来ることは、自分とはまるで意見が一致しない候補者の中から、頑張って考えて最適と思う人に投票するだけである。


民主主義って自分の意見をバシッと政治に反映できそうに思えるが、一人ひとりのレベルで見ると反映できることはせいぜいその位でしか無い。


それでも、自分の意志が何かしら反映出来る事は確かであり、少しずつでも着実に前進するハズである。


と言う訳で皆さん、選挙に行きましょう!