451.トキメキの1970年代.レイスリー.ZERO.11 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ベンキー「レイスリー、お願いがあるんだけどお」

ワタクシ「なんだ、貸してる金は来月でもいいよ」


ベンキー「本当に!!有り難う~、あー、それと......」


ワタクシ「何だよ、ひょっとしたら堀口の事か?」

堀口というのは中国文学科では唯一の美人だっただった、ただ彼女は確かに美人かもしれないが如何にもキツイという性格が顔に出ていた、ワタクシ的には「何でこんな怖そうな女に惚れるのよ~」と思っていたが人それぞれ好きなタイプがあるので仕方がない、惚れてしまえば人は自分を見失う時がある、何しろ堀口の家の便器になって彼女の〇ンチや〇シッコを飲みたいというスカトロの世界に入ってしまうほどだから何としても恋を成就したいのだろう、だが容姿も冴えなく身長も低いベンキーとはどう考えても不釣り合いだった。

ベンキー「レイスリー、そうなんだよ、お願い何とかしてよ~」
「ハッキリ言って、お前に手に追えないよ」と、言いたかったが人柄のいいベンキーに頼まれては何より男気を大事にするワタクシとしては断れない、
ワタクシ「わかった、やってみよう、でも余り期待するなよ」

ベンキーの期待に答えるべくお茶に誘いベンキーをどう思っているかを聞く事にした、堀口の友達の高橋はワタクシの事を好きだと聞いていたので誘えば来るに違いない、しかし、この高橋は大ブスで全くワタクシの好みではな~い、従って下手に誘って勘違いされても困るということでゲロオこと小田山に誘わせることにした、このゲロオ、顔はガマガエルだが恋のキューピッドとして実に活躍してくれたのだった。


そしてゲロオの誘いを受けて堀口と高橋は思惑通り喫茶店にやってきた、ワタクシは堀口とは面識がある程度だったが話してみると冷たい顔が笑顔に変わるという両極の差がなかなかいい、「成る程ベンキーが惚れるわけだ」と思っていると彼女は洋楽を聞くのが趣味というのが解った、洋楽ならワタクシも大好きなので会話がドンドン弾んだ、会話が弾むというのは実に楽しい事だ、ワハハ、美しい女性と会話が弾むプラス気持ちが揺らぐイコール恋に落ちる、この恋の方程式に嵌まったワタクシ、「いやいや、ワタクシにはサユリという恋人がいるではないか、しかも親友が好きな女性に手を出すなんて事は到底出来ない」と自問自答しながら心が揺れまくった、だが数週間後、ワタクシ何故だか堀口と渋谷のホテルにいた~。


おお、神よ友人を裏切り、恋人も裏切ってしまったワタクシを許したまえ、「だが、待てよ、堀口は元々ベンキーの事など何とも思っていない、だからベンキーを裏切った訳ではない」と自分に都合のいいように考える最低なワタクシ、人間の持つズルイ部分を最大限に引き出して言い訳を必死に考える、だが一番の問題はサユリだった、
堀口「どうしたの、何考えてるの?他の女の事」
「ギクリ」とするワタクシ、女の勘は鋭い、「ハハハ、図星だよ~ん」と言えるはずもなく
ワタクシ「何でもないよ」と再び布団の中に潜り込む、ワタクシはこの時を始めとして、この先パルパロ(浮気者)道を歩んみ迷い道を行く事になるのだった。


だが、「この関係は何れは解ってしまうだろう」とワタクシは思いつつもズルズルと時が過ぎ二回目の夏休みがやってきた、堀口は故郷の高知県に帰りベンキーも山梨に戻った、つかの間の休息にホッとして家で大人しくしていたが世間様はワタクシにジッとする事を許してくれない、小.中学校の同級生が高田馬場の学校に行っている大川が海に行こうと誘ってきた、大川は超がつくほどの女好きで女性にもてる為に中古車を購入した、それも黄色のジャガーだ、価格は140万円、ジャガーとは名ばかりで相当なオンボロ車だった、おまけにサァーフィンを始めた、彼は女にモテる為に努力していた。


男と生まれて女性にモテたくない男などいない、しかし、一部のイケメンで女性を虜に出来る男たち以外は努力しなければ簡単にはいい女を手に入れる事など出来ない、お金、優しさ、プレゼント、お出掛け前の歯磨き、コロンをシュシュかける、お気に入りの洋服を着ていく、シェイプアップする、「あんたが全て女性にモテたい為にやった行為でないの」と皆さんの声が聞こえてきそうだが、実はその通おり~、しかし、ご覧いただいている皆さんも当然少しはやっておられるだろうし、これ等は全て基本的なものに過ぎない。


容姿も駄目、金もない、ナイナイ尽くしで愛を勝ち取ろうとする方法が一つあるが話しが、だいぶ横道に逸れたのでこの話は何れお話する事とし本文に戻す事にする、オンボロのジャガーで女性を引っ掛ける為に海に行こうという大川、もちろん断る理由はないので一緒に海に向かう、大川は当時人気のあった沢田研二ことジュリーが大好きで車中はずっと同じ曲が掛けられてばかりだ、ワタクシは「勝手にしやがれ」と言うしかなかった。

さて、実はトンカチでカナヅチのワタクシはほとんど泳げない、と、いって皆さんご存知の通りワタクシは恥ずかしがり屋さんなのでナンパなんてとてもとても出来るはずがない、しかし、大川は勇気ある男だった、いよいよ岡釣りが始まった、大川はディスコの時と同様に海でも次から次に女性たちに声を掛けまくる、ワタクシはサンオイルを塗って大川がカジキマグロを吊り上げるのをひたすら待っていた、一時間ほどして大川がやっと二人の女性を連れてきた、流石に大川は早稲田大学だけあって手ぶらでは帰って来ない、そして大川が吊り上げたその女性たちとは.......。



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして誠にありがとうございます。