349.褐色の花嫁.14 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ドバイについたレイアはスカンピンという事で早速お金を送ったワタクシです、
レイア「オナカ スイタナラ~ン」


ワタクシ「お金送ったからもうちょっと我慢しなよ、でも周りにフィリピン人いないの?」


レイア「イルケド オカネナイダッテ」


ワタクシ「えー、そんなケチなの」
どうやらルームメートがいるらしいのですが、フィリピンに仕送りしたばかりでお金がないと言っているらしいのです、しかし、ほんの1日2日の食事代も貸してくれないとはそんな事あるかいなとワタクシは俄に信じられませんでした。


レイアがドバイに行ってワタクシの電話回数が増えました、やはり知らない国にいるという事が何か有るのではないかと心配になって連絡を取るようになったのです、幸い暇なショップらしく電話するとレイアは直ぐ出るのでひと安心するのですが自分でも気づかないうちに6年近くも会っていないレイアの事を考える時間が長くなっていったのです。


そんな時、1人のフィリピーナに出会ったのです、錦糸町に昔からあるフィリピンパブや国際パブがあるビル前を通ると見知った客引きがフリーで3千円でいいのでと値段の安さに引かれフラリと店に入ったのです、この店は何度も来ているのですが不思議とご贔屓の女性が出来なかった店なのでした。


席着くと暇なのか一挙に3人の女性がやってきました、するとその中の1人がどこかで見た顔の女性です、以前マイキーというワタクシ名義の携帯電話の料金を払わずラナウェイしてしまったフィリピーナと同じ店にいた娘なのを直ぐ思い出しました、目が特徴でクルリと大きくやや太りきみですがワタクシは久しぶりにビビッと直感が走りました。


これまでワタクシが直感した娘はほとんど最後までいった娘でした、唯一の例外が一例だけあります、恋人になる予感もないまま恋人になったのがレイアでした、それ以外はその本能のままにお互いが引かれ合い最後まで行ってしまうケースが殆どです、ワタクシに取っては最初に出会った時の勘と衝撃こそが大事でしたし、もちろんハズレもありました、マイキーはラナウェイしたしルーマニアのアンドレアちゃんとはディープキッスをかわした程度です。


しかし、初めて出会った時に目と目が合った時にお互いが外さなければワタクシの場合は恋人になったと同然でした、久しぶりの恋の予感、彼女の名前はアレサといい実は日本人と一度結婚してバツイチの娘です、ワタクシはアレサを指名に切り替え他の二人は退席してもらいました、初めて話すのに会話が途切れません、そして彼女はワタクシが帰るまでズット目を離しませんでした、当然、帰り際にはどちらかともなく自然なキッスを交わします。


店を出て久しぶりの満足感に浸りながら低速スキップでカプセルホテルに帰るワタクシですが、帰り道に山崎君が立っているではありませんか、
山崎君「おっ、レイスリーじゃありませんか」


ワタクシ「どうしたの山崎君、こんなところで、客引きに格下げか?」


山崎君「そうなんですよ、タレントがいなくなって次々にフィリピンパブがしまっちゃって、今は日本人のキャバクラにいるんですよ」
この頃、リトルマニラと言われた錦糸町もフィリピンパブは激減し5分の1位になったでしょうか、以前から知っていたあちらこちらの店長やボーイたちは転職したり、国際クラブや日本人の店に移っていったのでした、国からしてみればちょっとした方針変換なのでしょうが、それによってここで働いていたフィリピーナや日本人たちの進む道も将来も変わってしまうのです、ワタクシの進む道も錦糸町の街が変化したと同様に変わっていっていたのでした。



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