ウエスタン風クラブを出たワタクシ達4人、「次はカラオケに行く」と言うレイアです。
カ.ラ.オ.ケ、勿論ワタクシは女の子のいるカラオケなど全く期待していませんでした、しかし、ひょっとしたらの気持ちも少しだけあったのですが、店に入ると、「こ、これは~」、と、なるはずもなく以前と同じ予想通り単なるカラオケボックスなので御座いましたー。
レイアは超音痴、ワタクシはフィリピン1勝2敗のショックで歌にパワーがありません、もはやオカマのヒットパレードなのであります、女の子は彼氏からの電話でサッサと帰り、1人騒ぎまくるオカマです、曲は当然のようにカルチャークラブの「カーマ.カメレオン」を熱唱します「カマカマカマカマカマカマカマカマ、カメレオ~ン」このオカマはなかなか歌は上手いのです。
ワタクシ「レイア、名前何て言うのこのオカマ」
レイア「タリアヨ」
ワタクシ「タリアね~、カマタリア、サイゼリア、カマゼリア、ウルトラマンタロウ、カマタロウ、そうかカマ太郎か」
カマ太郎は調子に乗って踊りながらワタクシに微笑み返しをするのでした、つまらなそうなワタクシを察したのかレイアがカラオケは終了し次はマカティの店に行くかとワタクシに聞きます。
ワタクシ「行く店ってどんな店なの~?」
レイア「オンナノコ ガ イッパイ イル ミセ」
ワタクシ「ムムムッ、ほ、ほんとにー」
本当は明日の帰国を控えホテルに帰りシッポリとしたいワタクシなのですが、しかしそれはそれ、これはこれ、あれはあれ、ソクはソクと頭のチャンネルを切り替えるのでした。
ワタクシ「そうか、レイアが行ってみたいなら少し行くかな、レイアがどーしてもと言うならね」
レイア「アコ ワ イカナ...」
レイアが何か言うのをさえぎり
ワタクシ「分かったよ、行こう!行こう!行こう!行くぞカマ太郎!」とバクラの耳を引っ張りながらカラオケボックスを出るのでした。
タクシーに乗り込みいざマカティに向かうワタクシ、レイア、カマ太郎の3人組です、さぁマカティに到着です、といっても店の内容が外からではわかりません、そこでワタクシはカマ太郎を見に行かせます。
カマ太郎が戻って来て店が決まり中に入るといきなりガンガンと音楽が鳴り響いています、そして10人程のギャルがお立ち台で踊っています、通されたシートにドカーンと座るワタクシ達、しかし待てど暮らせど女の子がやって来ません。
ワタクシ「レイア、女の子来ないねー、どうしたのかな~」
レイア「ナニ イッテルー、 オンナノコ イラナイ イッテアル」
ワタクシ「エ~ッ、そ、そうなの」ドボジテそうなるの、なのです。
ギャルが踊るのを見るだけの元気のないワタクシ、もう1人何故か元気のないカマ太郎、
ワタクシ「どうした、カマ太郎!」
カマ太郎、どうやらこの手の店は来たことがないようなので恥ずかしい様子なのです、「お前生きてる事が恥ずかしい事だろう」と言うのをグッと抑えるワタクシ、目が慣れてきて周りをよく見るとこの店は日本人向けではなくアメリカ人ポイのがゴロゴロしているのです。
ワタクシ達の2つ程後ろの席ではアメリカ人ポイ男の股間に顔を埋めるフィリピーナの姿が、元々がら空きの店なのでよく見えるのでございます。
両手で顔をふさぎ恥ずかしがるカマ太郎、ワタクシ「お前と一緒にいる方が恥ずかしいんだよ、このバカタリ!!」と再び心の中で言いながらトイレに向かうのでした。
そして、そこで世にも恐ろしい事件がおこるのでございます。
次回に続きます。いつもご来場誠に有り難うございます。