251.真夏の街.52 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ついに、ついにバングラディシュのダッカにやって来たワタクシです、乗り換えも含めて約10時間は実に遠く感じました。


飛行機が空港に着いた時点でヘロヘロのワタクシですが家族が待つアリは「何でそんなに元気なの?」と言うくらい元気一杯です、クアラルンプールからダッカに来る飛行機では日本人らしい人見かけませんでした、当然空港でも日本人らしい人は1人もいません、日本人1人ぼっちは少し不安ですがアリが一緒なので不安さが薄らぎました、さて入国審査ゲートまで歩いていくと前が黒山の人だかりなのです、まさに押しくら饅頭状態、フィリピンも海外で働く人間は多いのですが、バングラディシュでも海外労働者が多く、そのほとんどが肉体労働なのですが、毎日のように出る人と帰る人でごったがえしているのです、日によっては空いている時もあるらしいのですが飛行機が重なると3時間以上も待たなければいけない時もあるらしいのでした。


2時間ほどかかりゲートをやっと出たのですが既にかなりボロボロのワタクシです、迎えにはアリの弟二人が車で迎えに来ていました、車といってもかなり年式は古そうな中古品らしいのですが、それでも車があるのは凄い事なのです、アリの家は首都ダッカにあり空港から一時間ほどところにありました、家に向かう途中でワタクシはアリに「あれは何だ」の連発です、タイ、フィリピンは全然現代的です、自転車で人をカゴを乗せ引っ張るリキシャ(日本の人力車から名前を取ったらしいです)などがあり、自転車で引っ張るので、いかにもヨタヨタと左右の車にぶつかりそうで危ないと思ったのですが、車側も慣れたもので事故は簡単には起こらないのでした、自転車自体も日本の放置自転車が輸出されバングラディシュに入って来たものが多いのです、街並みも高いビルは全く見えません。


そしてアリの家に到着、錦糸町からアリの家まで12間以上かかり夜中になっていました、家の外観は暗くてよく判りませんが、かなり大きい家です
ワタクシ「アリー、凄い家じゃないー」


アリ「ハハハ、オクサント フタリ ガンバッタカラネー」
値段は日本円で600万円位、物価が日本の6分の1から8/1と言われるバングラディシュでは豪邸と言ってもいい家かもしれません、中に入ると10畳ほどのリビングに応接セット、すると中から次から次に人が出て参りました、始めにアリのお母さんがアリとハグし次に「よく来たね」とばかりにワタクシにもハグしてきました。


アリが先ず男性たちを紹介してくれますが、全く覚えられません、次に女性陣を紹介してくれます
アリ「シャチョウ、イッテタデショ オネエチャン、コレガ イチバンメノ オネエチャンネ、コレガ ニバンメノ オネエチャン、コレガ............」
ワタクシはアリを絞め殺してやりたくなりました、確かにお姉ちゃんには違いありません、しかし「お姉ちゃん違いだろアリ~!!、お前ーアホちゃうか~~!!」と言いたいのを押し殺しニコニコしながら挨拶を受けるワタクシなのでした。


そして最後に紹介された可愛い10歳の女の子、名前はライカといい、目鼻立ちがしっかりしており目がパッチリで将来は超美人になるという顔立ちをしていました、正に神が与えた美しさ、しかし何と言っても子供です、日本人が珍しいのかワタクシになつき後を追いかけて来るのでした、「こんな可愛い子が自分の娘なら」とワタクシは思いました、実はワタクシは末っ子で妹か弟が欲しかった、歳を重ねるに連れて娘が欲しいという願望があったのです、フィリピーナの16歳のラムに熱をあげたのも、その願望のせいだったのではと思います。


そして宴が始まりました、酒を飲まないワタクシですが、ダンスまで踊らされました、皆ニコヤカにしていました、バングラディシュ人に取って日本人は大歓迎なのです、その訳とは.......、そしてバングラディシュ人の中でワタクシは騒動に巻き込まれることになるのでした。



次回に続きます、いつもご来訪誠に誠にありがとうございます。