250.真夏の街.51 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
その日ワタクシはバングラディシュのアリと立ち話をしていました、錦糸町にいる外国人のちょっとした手伝いをしていたワタクシですが、この日は全く別の話でした。



ワタクシ「じゃあ、アリはバングラディシュに帰るのか?」


アリ「シャチョウ チガウヨ、ニシュウカン(2週間)ダケヨ、シゴトノ ハナシ アルカラネ」


ワタクシ「そうか、そりゃ寂しくなるなあ」


アリ「ホント!!ウレシイコト イッテクレルネ シャチョウワ」


ワタクシ「バングラディシュか、一度は行ってみたい国なんだけどなー」

アリ「ジャア シャチョウ、イッショニイコウヨ!」


ワタクシ「バ、バ、バングラディシュか?うーん、でもお金がどれくらいかかるのかな?」


アリ「シャチョウ、ウチニ トマレバ イイヨ、ヒコウキダイダケダヨ」


ワタクシ「そうか、じゃあ10万もあれば行けちゃうかな」


アリ「ウン、ゼンゼン モンダイナイヨ」


ワタクシ「じゃあ、行っちゃうかー」
アリと話していて隣街にでも行くようにアッサリとバングラディシュ行きを決めたワタクシですが、どうやって行くのか全く判りません、アリに聞くと直通便は日本からは飛んでおらずアリがいつも利用するマレーシア経由で行くことに、そしてアリの友人の旅行業者にビィザも全てお任せなのです、ビィザも通常10日から2週間かかるところを1週間で出来上がるというので申請書を書いて渡しました。


行くと決めたら、勉強する為に旅行ガイドを買いに行くワタクシですが、本屋には全く置いてありません、と言うより発行していない様子なのです、ワタクシの中ではジョージ.ハリソンの「バングラディシュ、バングラディシュ音符」のミュージックが流れアジアの最貧民国という事しか頭に有りません、ワタクシが行った事のあるタイ、フィリピンより貧しい国イコール危ない国という図式が出来上がっていくのです。


フツフツと行きたくなくなってきたワタクシですが出発がちゃくちゃくと近づいくるのです、そういえば「バングラディシュにはお姉ちゃんがいるのかなー」と妄想が沸いてくるのです「お姉ちゃんは世界各国どこにでもいるよな~、ひょっとしたら意外な出会いがあるかもしれない、ムフフフ」と、思い直しバングラディシュに行く日を指折り数えるのでした。


そして、いよいよ出発の日、アリと一緒に成田エキスプレスで成田に向かいます、ワタクシはいつものようにリュクサック一つでパンツ、シャツのセット4泊なので4組にポロシャツ3枚、洗顔のセットだけです、
アリ「シャチョウ ホントニ ナニモナイネ イツモ ソウナノ?」


ワタクシ「そうだよ~ん、だって何持って行くの、必要なら向こうで買えばいいじゃん、それよりもアリ、バングラディシュにお姉ちゃんいるよなー?」


アリ「オネイチャン、アーッ、イッパイ イルヨ」

ワタクシ「そうか、そうか、それを聞いて安心したよー、よし、よしと」
成田空港に着きチケットを交換しアリの荷物を預けてマレーシアのクアラルンプール行きの飛行機に乗り込みます、
ワタクシ「アリ、ところでクアラルンプールまで何時間なの?」


アリ「5ジカンハン クライカナ」


ワタクシ「そうかタイに近いからなー、それくらい掛かるよな、それから?」


アリ「ノリカエデ 1ジカンクライ マツヨ」


ワタクシ「1時間かー、それでクアラルンプールからバングラディシュまで何時間なの?」


アリ「2ジカンクライダヨ」


ワタクシ「合計8時間かー、まっ、しょうがないな」
バングラディシュという国、余り知られていませんが、これがまた、なかなかの国だったのでした。



次回に続きます、何時もご来訪いただきまして、誠に誠にありがとうございます。