188.最強の二人.1 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
時は2007年頃、ワタクシより10歳年下の後輩の梅津君、好きな街錦糸町の側にマンションを5年前に購入し一国一城の主となっていたのでした、3回目の転職で更に大きな会社に移って10年がたち今日は梅津君の会社の後輩、菊谷君とワタクシが招かれていたのでした。



ワタクシ「梅津君、オデンがないねー」


菊谷君「レイスリーさん、僕買って来ますよー」

ワタクシ「おっ、菊谷君行ってくれるのー、悪いね、玉子2つに大根ね、後は適当に、スープは一杯だよ、明日の朝ご飯ぶっこんで食べるからねー」

菊谷君「わかりましたレイスリーさん、行ってきます」


ワタクシ「おっ、じゃあお金は梅津君からもらってね~」


梅津君「ぼ、僕ですか~!」


ワタクシ「何を細かい事言ってるの、お客様だよ~、オ.モ.テ.ナ.シの心だろ、チミー」


梅津君「わ、わかりましたよ~、じゃあ、菊谷君しぇん円ね」


菊谷君「じゃあ、行って来まーす」
ワタクシのリクエストでオデンをコンビニに買いに走った菊谷君
ワタクシ「なかなか、いい後輩持ったじゃないー」


梅津君「ええ、いい奴ですよー、でも能天気で」

ワタクシ「エ~~~ッ、日本で能天気のベストスリーに入る君が言うなんて、こりゃまた、大変な能天気という事になるけれどオ~」


梅津君「僕ですかー、僕なんか菊谷君に比べれば会社ではチョ~真面目人間で通ってますからねー」


ワタクシ「何がチョ~真面目だよ!真面目な男が女連れ込む為に錦糸町のそばに家買うかー!!」

梅津君「ち、違いますよ、世界の恵まれない女の子たちの癒しの場としてですねー提供しているだけですよ、いわゆるボランティアってやつですかー」


ワタクシ「何が、癒しの場だよ~、って今はどこの人をボランティアしてるのー」


梅津君「そう、それなんですがねー、ちょっと変な事になってまして、レイスリーさんの外国人ネットワークをお借りしようと思ってたんですよー」


ワタクシ「えっ、ネットワーク使うの、お金かかるよ、いいの?」
ワタクシのネットワーク、詳しくは第2部をご覧頂ければと思いますが、簡単に言えばタイ人にはタイ人のネットワークが、フィリピン人にはフィリピン人のネットワークがバングラデシュ人にはバングラデシュ人のネットワークがあり、それぞれの国のネットワークを情報料を払って使わせてもらうという物なのです。

梅津君「ええ、しょうがないですね、実はですねー、ルーマニアのロリー知ってますよね」
*「始まりはいつも雪」
47話参照


ワタクシ「あーっ、アンドリアちゃんの友達のデブのロリーだろうー」


梅津君「えー、実は行方不明なんですよー」


ワタクシ「行方不明かー、確かあの娘もイミテーションの結婚ビィザだよなー」
風俗街では働いている女の子が急に居なくなってしまう事がよくあります、フィリピーナは安い給料で働くよりアルバイトになり稼ぎたくてオーバーステイ覚悟で逃げ出したりしますが、ロリーの場合は一応イミテーションとはいえビィザはある、となると失踪の理由が調べないとわからないのです、或いは事件に巻き込まれている可能性もあります。


梅津君「そうなんです、急に連絡取れなくなって、店にも連絡したんですがしばらく来てないらしいんですよ」


ワタクシ「その前にはこのマンションには何回かは来てたんだよな?」


梅津君「ええ、3.4回は来てました」


ワタクシ「当然、肉体関係はあったんだよなー」

梅津君「へへへ、まあ、そうですねー」


ワタクシ「そうか、わかったよ、調べてみるか」そこに菊谷君がオデンを抱えて帰って来たのでした、
ワタクシ「あれ、菊谷君辛子無いじゃん、なにやってるのー」


オデンはあなたは味噌派、辛子派..............とっ、言ってるの場合では無いのです、ルーマニアのデブ娘ロリーは果たしてどうなってしまったのか、能天気の王様の梅津君は難事件に足を踏み入れてしまったのでした。


次回に続きます、いつもご訪問頂きまして誠に有り難う御座います。