119.ハルの微笑み.63 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ワタクシにかかってきた電話、それは取引先のメーカーとのトンネル会社の部長でした、大学病院の物件の納入時期が決定したので宜しく頼むという事でした、ワタクシの会社は材料だけなのですが特殊材料なだけに額は数千万にのぼる大型物件なのです。


その他にも外国の商社からインジウムが物不足で値上がりしそうだから購入しておいたらどうかと声をかけられ500kg購入の契約していたのですが更に1000kg追加の購入も考えていました、インジウムというのは現在なら化合物として液晶やプラズマには必ず使用する金属で当時の価格で円建でkg当たり13000円の高価格の金属なのです1000kg購入するだけで1300万円が必要になるの高額商材なのですが、世界でも生産量が少ない為値上がりが始まれば2、3倍になる可能性がある金属なのでした。


梅津君「イヤー、レイスリーさんはいいですよねー、仕事も女も順調でうらやましいですよー」


ワタクシ「梅津君それは違うよ、前の会社で人がやらないものを仕事にし、10数年かけて仕入れと販売先を築いて来たんだよ、そして人脈を開拓し信用と信頼を作ったんだ、だから1人になっても仕事をさせてもらえるんだよ、有り難いことにね」


梅津君「本当にそうですね、スイマセン」


ワタクシ「いいんだよ、それよりも弁当だ、弁当と味噌汁買ってこいよ~、味噌汁は豚汁なーっ」

梅津君「わかりましたーっ、豚汁ですね、行って来まーす、って弁当は何弁ですか?」


ワタクシ「カツカレーだなー」


梅津君「カツカレーに豚汁デスカ~、朝からハード過ぎませんか?」


ワタクシ「何いってるの、栄養つけないと頑張って仕事して稼いでタイに家建てるんだ!」


梅津君「家デスカ~、ついにそこまでいっちゃいますかー」


ワタクシ「今すぐじゃないよ、そのうちにな」
梅津君が弁当を買いにいっている間に雪子から電話が
雪子「オニイチャ~~ン、アイタイヨー、イツ クル タイニ!!」


ワタクシ「いつ来るって、まだ日本に帰って1週間もたってないんだろー」


雪子「オニイチャン、ユキコ アイタイナー、カオ ミタイナー、ヤリタイナー!」


ワタクシ「何言ってるの、恥ずかしくないの~」

雪子「マイ トォン アーイ(恥ずかしくない)アイシテルデショ アタリマエデショ!」


ワタクシ「わかった、わかった、そういえば昨日リカコママの店に行ったよ」


雪子「ダレ ダレ イッショ!ダレト デートシタノー、ダレ、ダレ、ダレー!!!」


ワタクシ「梅津君と橋川さんと一緒だよ、橋川さんがリカコママに会いたいっていうから、デートなんかするはずないだろー、馬鹿だなー」


雪子「ユキコ バカジャナイヨー、オンナノコ ミンナ オニイチャン スキヨ、ユキコ シンパイナー!」

ワタクシ「心配ないよ、もう行かないからー」


雪子「ホントネ、ホントナ~、オニイチャーン」

ワタクシ「本当だよ、ホントにホント、日本人ウソつかない!」


雪子「ワカッタナー、シンジテルナー オニイチャン」
どうにか雪子をなだめて電話を切るワタクシです、その間に弁当を買いに行っていた梅津君は側でワタクシ達の会話を聞いてニタニタとしながら先に弁当を食べているのでした。


梅津君「へへへ、大変デスネー、オニイチャンは」


ワタクシ「何先に弁当食ってンだよ~!お湯沸かせよ、お湯を豚汁食べれないだろ!!」


梅津君「や、八つ当たりは止めてくださいよ、オニイチャ~~ン」

そして雪子との電話でグッタリと疲れてしまったワタクシは梅津君が帰った後ソファーでゆったりと眠るのでした。



次回に続きます、いつもご来席頂きまして誠にありがとうございます。