2023年ありがとうございました~ | ラッタッタ♪

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俳優・浅野令子&鼻メガネさんの日記です



今年は舞台が無かったので、ご無沙汰気味なブログを益々放置してしまいました。。。


なので最後くらいは!
2023年の自分の事をつらつら書きます。


今年は言葉を綴る一年にしようと思ってたのに、
ところがどっこい走る一年になりました。

朝、暗い内に走って汗をかく。

以前の私には考えられない事でした。
形から入って続かなかったら嫌だから、持っているスニーカーで、部屋着のままでとにかく外に出て、そしたら日の出がまぁ綺麗で、夜はぐっすり眠れるようになって、気がついたら季節を乗り越え続いてました。
家族からランニングシューズやその他かっこいいグッズを貰ったりして、来年はより軽やかに走っていきたいと思ってます♪

仕事の方はなかなかチャンスを掴めない事も多かったですが、ドラマやボイスのお仕事が出来たのは今年の有難い収穫でした。
来年は舞台もあるので、俳優としての土台をもう一度見つめ直しつつ、地に足着けて、いや、田んぼに足突っ込んで踠きながら進むくらい踏ん張りながらやっていきたいと思います。

鼻メガネさんは久しぶりに市民センターでの復活を果たしたり、子供達がお世話になった保育園でやらせて頂いたり、来年は新たな挑戦もある予定で、細々いい道を歩んでおります。


今年は大先輩とのお別れの年でもありました。

2月に、新国立劇場演劇研修所の係長だった高瀬磨理子さんがお亡くなりになりました。

私が研修所にいた頃は劇場の制作をなさっていたので修了してからのお付き合いでしたが、無理なお願いを快く引き受けて下さったり、ばったりカフェでお会いした時に研修所の話をしたり、度々気に掛けて下さって本当にお世話になっていました。

お別れの会の時、ご遺族のご厚意で高瀬さんの演劇系の所蔵の本を研修生や修了生に譲って頂けると、研修所の一室に展示されていました。

その空間に一歩足を踏み入れた瞬間、涙が溢れてどうしようもなかったです。
研修所でやられていた戯曲の作家に関連した本を始め、それはそれは膨大な量でした。
高瀬さんの演劇に対する圧倒的な情熱に触れた気がしました。


そして11月には、俳優の鈴木瑞穂さんがお亡くなりになりました。

瑞穂さんは研修所に朗読の授業で来てくださり、修了後に、井上ひさしさんの「水の手紙」の朗読劇で共演させて頂いてからずっと、文通させて頂いたり、本当に楽しく美味しい時間を何度も共にさせて頂きました。
瑞穂さんとお茶する時は、ダベルダベル会といって、演劇や社会、世の中のことなどとにかく沢山お話を聞かせて頂きました。
瑞穂さんとの時間全てが私にとって勉強で栄養で、好奇心に満ちた目の輝きにいつも吸い込まれ常に魅了されていました。

今、こうして書いて思い起こしていると、何もお礼が出来ていないことに愕然としてしまいます。
数えきれない愛を無条件に受けていました。

あんなかっこいい先輩に自分がなれるとは思えないけど、少しでも恩送りが出来るように、恥じない生き方をしていきたいです。


歳を重ねるほど別れが増えるのは必然ですが、出会いにも敏感に、そしていま自分の周りに居てくれる人達を大切にきちんと向き合って過ごしたい2024年。


来年も、どうぞよろしくお願いいたします!