令和の玲!しもだ玲です。

 

今日の議会終了後、控室で作業していたところ、家族から『認知症の疑いのある方を保護した』と連絡がありました。

 

 

聞くところによると、『いまどこにいるのかわからなくなってしまった』とのこと。

 

保護したら110番!

こうした場合の対応策について、東京都のサイトでは対応策が記載されています。

 

 

サイト内では、身元不明の認知症の方を発見・保護した場合として、

必ず警察へ連絡してください。警察で身元が分からなかった方は、警察から地元の区市町村へ引き継がれ、区市町村の施設等で保護されます。
保護した区市町村から、上記の取組を通じ、都内の他の区市町村に情報提供することができます。

とありますので、迷わず110番を!

 

認知症患者の徘徊対応は今回で3回目。1度目は交番までお送りして無事解決、2回目はちょうど巡回中の警察と出くわしたので引き受けていただきました。

 

警察が到着するまでの間、家族は現場を離れられないので、区役所から現地にすっ飛んでいきました。

 

 

住所を伺うと保護された現場から3㎞先とのこと。熱帯夜の如く暑い夜に歩き続けていた様子なので、熱中症を心配しました。が、そこはさすが我が家族!お水を用意して渡していました。

 

保護した場合、不安になる

認知症といっても様々な症状があるため、その症状にあわせた対応が必要になる。と、過去2度の認知症介護をした経験が活きました。今回の当事者さんの認知症程度は軽度の様子で、受け答えもはっきりしていたのが幸いでした。

 

しかし、何度か警察のお世話になっていること、そのたびにご家族にも迷惑かけていることをかなり気にかけていました。

 

また、警察や赤灯のパトカーをはじめ、ジャケットを着た私

が登場するとなると当事者さんも不安もさらに増した様子でした。警察も住所確認等で少し時間を要したため、不安が募らないように雑談交えて話しかけていましたが、ここで救世主が登場!我が子です。

 

子どものパワーは全能

4歳児の私の子どもが、当事者さんに「今日の幼稚園であった出来事」をはじめ「じゃんけん」や「身に付けているアクセサリーの自慢」など、たくさん話かけ続けてくれたお陰で、当事者さんも「とても楽しい!」と会話が続いていました。

 

「この子は天才よ!」とまでおっしゃっていただき、会話を生業とする私も我が子のスキルの高さには頭が下がりました。

 

そうこうしているうちに、無事にご家族とも連絡がとれ、警察へ引き渡し。

 

「おばあちゃんまたね!」と声かけましたが、警察からは「またね!は困ります!」とピシャリ。

 

年間1万9039人

2023年の全国の警察に届け出があった、認知症やその疑いがある方の行方不明者数は延べ1万9039人に上ったことが7月の警視庁のまとめで公表されていました。

 

統計は2012年から始めたそうですが、11年連続増加しており、高齢化社会の闇が浮き彫りとなっています。

 

大半は3日以内に発見されていますが、553人は死亡されていたとのことです。

 

区議会議員、1期目から取り組み中

認知症による徘徊は、踏切侵入や交通事故など、大きな事案に発展する問題です。すでに1期目の平成26年の段階から認知症徘徊者への見守りネットワークについてを議会で取り挙げていますが、根本は介護される家族の意識を変えることが大切です。

 

徘徊は「迷惑ではない」。認知症は「恥ではない」という意識を介護される家族の皆さんとともに共有を図るところがまず一歩目になると考えています。