令和の玲!しもだ玲です。

 

 

今日は、『災害時における民間の力を活用した給水対策』を学ぶため、八王子市に整備された『ウォーターポイント八王子』へ視察に行ってきました。

 

※ウォーターポイント株式会社プレスリリースより画像引用

 

東日本大震災の経験上、災害に対し『備えあれば憂いなし』という言葉がありますが、本当に憂いがなくなるかというとわかりません。

 

 

また、自治体として災害対策に税金をかけようとすると、青天井になりやすいため限界があります。

 

 

さらに、災害対策は官民共同でいろんな形で対策がされていますが、住民に浸透しているかというと疑問でもあります。

 

 

こうした考えを最近巡らせていたところ、いまの災害対策に必要なことは『有事に備えるため、平時は眠らせておく仕組み』ではなく、『民間の力を活用し、住民生活に溶け込んだ対策』に昇華させるべきという考えに至りました。

 

 

そんな矢先、平時は水の『販売』や『宅配』を行い、有事の際は災害給水拠点として機能させる給水ステーションがオープンしたとお聞きしたので、視察に行ってきました。

 

 

場所は八王子駅から車で15分ほどのところにある『ウォーターポイント八王子』です。

 

 

設置業者は、広島を中心に東京都でも展開中の創立50年を誇る会社。従来は水道工事を中心に事業展開されていたようですが、『配管だけでなく水の質にこだわる』と方針転換を図り、25年前までは日本にもなかった『逆浸透膜』の技術を求めて渡米されたようです。

 

※施設内にある逆浸透膜の機器。この『濾過』させる技術で、水を安心な飲み水に変えることが可能。

 

 

さて、災害時の給水拠点として機能させるこの施設は、有事の際に付近2,000人の住民に、1日/10トンの水を供給できる機能を備えているようです。

 

 

社長自らご紹介していただきましたのが、災害時の給水所。生活用水として、毎分70Lの水を出すことが可能とのことです。

 

 

平時は、水の販売・宅配事業で施設の維持メンテナンスが行われているので、有事に安心して活用出来るようにされているようです。

 

 

一方、我が練馬区では、東京都が設置している災害時の給水ステーションとして5ヶ所が設置されています。

 

 

 

 

しかし、これらは平時の段階では、特段活用されておらず、年に一度の確認程度で地元町会が見るくらいだそうです。

 

 

事実、大泉地域にある給水ステーションは長年地元に住んでいる人でさえ知らない人が多く、私も議員になるまで知りませんでしたm(_ _)m

 

仮に練馬区が広報に力を入れても、必要とするタイミングにならなければ認知はされないでしょうし、有事の際に機能するかと言われれば疑問です。

 

『災害対策は住民の生活に溶け込んだ施策を』が大切とであり、平時から利用し、有事にも活用が出来るという視点がこれからの災害対策に重要な視点となることは間違いないと、今日の視察を通じて確信しました。

 

 

今日は社長や社員さんたちも忙しそうだったので、再度ゆっくり視察させていただきます。